農泊の魅力はありのままの姿ー恵那中野方(2)
Vol 49 日本農家 棚田
人々の旅行スタイルや働き方の変化に伴い、「農泊」が徐々に注目を集めています。農泊とは「山村・漁村体験型」観光の一種で、観光客が農家や漁師の家に宿泊し、地域資源が提供する食事や独特の自然景観、生活様式を楽しむだけでなく、滞在中に地元の人々と交流することで、都会では味わえないユニークな体験ができます。
リピーターを惹きつける農泊
農泊「銀もくせい」のあちこちに飾れる品々からは、鈴村家の暮らしぶりや趣味が伝わってきます。
“银もくせい”を始めるきっかけ
「銀もくせい 」のオーナー夫婦は、農泊を始めるきっかけについて語りました。
400年前に先人たちによって築かれた扇状の棚田は、1999年に農林水産省から優良棚田として選ばれました。これらの棚田は、単に農作物を生産する農地だけでなく、美しい田園風景の形成や伝統文化の継承など、さまざまな役割を果たしています。
農村の過疎化と経済衰退の状況を改善するため、行政の担当は、外部の人を呼び込む農業体験活動を開始し、参加者が必要とする宿泊施設を提供することを提案し、この事業を補助金で支援すると促してくれました。
すでに地域振興のリーダー的存在であった鈴村今衛さんは、地元に残る自然の美しさをもっと外部の人に知ってもらいたいと、「自分の家を開いて宿泊客を受け入れるよう」地元の仲間たちと相談しました。
奥さんの八枝子さんもこの提案に賛成し、仲間たちは3年かけて、自発的に外へ視察したり、農泊事業の研修を受けたり、とても有意義で楽しいことだと感じながら、2018年、条件の整った5軒の民宿がオープンしました。
地元の様々なイベントや観光で訪れる都市部の人々は、農泊を利用して、夜空の星を見上げ、早朝の山里で霧が肌に触れるのを感じ、草花の揺れや鳥やカエルの鳴き声に耳を傾けながら、大自然の中での暮らしを体験することができます。
新鮮な空気と自然の風景は、都会生活での不安や憂鬱を解消し、宿泊客はリフレッシュした気分で都会に戻ります。
農泊「銀もくせい」のご主人鈴村今衛さんは農泊を始めたきっかけとその思いを話しました:
文/图:欧陽蔚怡
(続き)
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