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今週の決定会合の注目点=氷見野流「告白」論、思いは通じるか
氷見野日銀副総裁の挨拶が金融市場で注目されました。追加利上げの示唆と受け止められたからです。ただ、この挨拶で注目すべきは「市場との対話」の難しさを指摘したところです。欧米中銀と比べて日銀は「告白が苦手」なことがよく分かる内容です。過去にも取り上げたテーマですが、今週の決定会合で日銀の思いが通じるかどうかが見どころとなります。
すでにご存じの方も多いでしょうが、この講演では「来週の金融政策決定会合では、『展望レポート』にまとめる経済・物価の見通しを基礎に、利上げを行うかどうか政策委員の間で議論し、判断したい」との部分が利上げ観測を招きました。また、このフレーズは植田総裁も翌日の地銀協での新年挨拶で繰り返し、改めて利上げ観測を強めました。
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