幼児教室なしで小学校受験・受検をするリスク
小学校受験について
5年前、息子は国立小学校を受検して合格した。しかし幼児教室には一切通っていない。
子供はとにかくじっとできない。手をつないでいないと、あっという間にどこかに走っていく。だから買い物に連れて行くときには振り払われないように手首をつかんでいた。それでも私の手をふりほどいて走ったりするのだ。
3歳の頃、散歩に行けば、ダッシュをしたあげくアスファルトの上のジャリですべって額を地面に打ち付け流血騒ぎになったりした。その時の傷あとは今もおでこに残っている。
年中さん(受験まであと2年)の頃
1.本屋さんに一緒に行って、本人が欲しがるドリルを買い一緒にやる
2.将棋・オセロ・ボードゲームをする
3.博物館、美術館、資料館、旅行などいろいろな場所に行く
4.ひらがな、カタカナ、アルファベットを教える
5.ものの名前を教える(固有名詞を教える)
6.簡単な計算を教える
年長さんの頃
1から6に加えて
7.季節と物・出来事を関連づける
8.受験の対策として「過去問」をやってみる
ここまでやってみて、弱いのは7.の季節と物・出来事についてだった。
子供は特に食べ物のが多く、食べ物に興味を持たないので、食べ物と季節が結びつかなかった。最後まで悩まされた部分だ。
あとはメンタル。受験時には「あなたの家の住所を教えてください」または「今日はどこからどうやって来ましたか?」などの質問があると聞いていた。子供はなぜか住所を暗記できなかった。住所を聞くととたんに「えーと、んーと」とつまってしまう。
そこで対策を考えた結果、もうあきらめる。知らないことを聞かれたら「わかりません」または「覚えていません」とすぐに言うことを教えた。
「先生から聞かれたら絶対にウソをつかないこと。本当のことだけを話すこと」これで「受験用の正解」を考える必要がなくなるので即答が可能になった。
受験当日
再度、ウソをつかないことを約束させた。わからなければすぐに「わかりません」または「覚えていません」と言うことも約束した。
さて、ここまで対策をしてきて、一個だけ書いていないことがある。待ち時間に大人しくできるかどうか、だ。これは本人にも何度も言い聞かせたが、訓練をする場がなかった。当日は体育館にずらっと椅子がならび、子供たちは親と離れて座って順番を待つことになっていた。
息子は周囲の男の子たちと意気投合したようで、始めはコソコソと話している様子だった。更に、くるりと後ろを向いて、私にニコニコ手を振ったりしている。もう、ため息しか出ない。そのうち一人の男の子が椅子に膝をついて後ろ向きになってがったんがったんと揺すって遊び始めた。
まずい、これは非常にまずいと思っていた矢先、息子も一緒にがったんがったんとやりだした。
「ハイ、おわりました~」待っている最中も選考の対象となるのに、完全に減点だ。ここが、幼児教室に行かない大きなリスクだと思う。