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都市

詩人たちが詩を書いていた時代には
港町がまだ賑やかだった

わたしが飛行機から見下ろしたネオンの土地に
負けない賑やかさを持っていながら
隣の誰かを想像して生まれる言葉を待つ潮風

都市のような都市になっていない都市を極めた東京

わたしが将来という優雅な羽を背に広げ
思い描いていた未来は百年前の人々だった

予想できる反応
予測されるべき返事
もう自分がボットなのか相手がボットなのか
判断できない己れはボットなのか
わからないのよあちらもこちらも

そのうちに声色のふりをした死神だけが語る日常
それはこの世の始まりの終わり? 
終わりの始まり?

わたしだけは大丈夫
会話をしていると時折
二重にも上空の宇宙から語るあなたがいて
声の出し方を忘れた喉元に涙したとしても
身体に潜って愛を探しに行けるから


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