コンピュータ将棋短報
まだ本格的な作業には入れていませんが、新しいPCで最新のdlshogiを動かしてみて気づいた点がありました。
新しいPCのGPUはGeForce RTX 3080 Ti、CPUはCore i5 11400(6コア12スレッド)です。GPUは2021年10月現在でRTXシリーズの上から2番目、CPUはかなりお手頃価格のもので、あえてアンバランスな構成で買いました。
最新のdlshogiについてですが、短い時間でもすぐに最善手を選択できる印象があります。つまり、例えば3秒読んだ場合でも30秒読んだ時と同じ手を指します。一方でNNUE方式のソフトについては読めば読むほど精度が高くなります。逆に短時間(=少ないノード数)だとあまり信用できません。
上記を踏まえると、dlshogiとNNUE方式のソフト(水匠とか白ビールとか)でいい勝負をさせるには、持ち時間を非対称、つまりdlshogiは3秒で白ビールは30秒とかにする必要があります(このPCはCPUがしょぼいので)。
そうすると、せっかく高いGPUを積んでいるのに、それがフル稼働するのはしょぼいCPUの10分の1の時間だけという、しょうもない状況になってしまいます。
なのでdlshogiに興味を持たれた方で、これからPC買おうという方には、アンバランスなPC構成は絶対におすすめしません。将棋以外のゲームもできますし普通のゲーミングPCのような構成が良いと思います。
当初は同じ持ち時間で様子を見ていたのですが、ちょっとdlshogiが強すぎるのと、PCが轟音と高熱を発しているので持ち時間を徐々に減らしてみたら上記の結論に至った次第です。もう一つの気づきとして、ケースに冷風を吹き込んでもGPU温度は下がらなかったので、冷却と排熱がしっかり設計されてるんだなとわかりました。