2024年10月にクリアしたゲーム
10月にクリアしたゲームたちです。14本。
GRIS
プレイ時間:2.8時間
悲しみに暮れる少女が迷い込んだ心の中の世界を旅して、成長する様子を描いた2Dプラットフォーマー。
プラットフォーマーって言葉がちょっと大げさに感じられるぐらいゆるやかなゲームだった。収集要素を無視してクリアするだけだったら跳んでる時間より走ってる時間の方が長かったような気がする。ウォーキングシミュレーターって言ってしまいたいぐらいやさしいゲーム。わたしはジャンプの飛距離を見極めるのがド下手なのでちょっと手こずったところがあるけれど、大体は景色を楽しみながらのんびり進められた。
画面がずっとおしゃれで、イベントでもなんでもないただ走っている瞬間をスクショするだけで壁紙に出来ちゃいそうなぐらいだった。無駄に立ち止まったり引き返したりしてスクショたくさん撮っちゃった。音楽も素敵。良いアート作品。
In His Time
プレイ時間:3.4時間
病気の母、いじめてくるクラスメイト、厳しいばかりの先生……よろしくない環境で苦労して過ごしていた少年が、不気味な屋敷に住む老人との出会いから、少しずつ善い生き方を学んでいくパズルADV。パズルの難度は低め。
かなりキリスト教的な思想をもとに紡がれたお話だったと思う。トルストイとかゲーテとかを読んだときに味わったのと似た感覚があった。
このキリスト教的な「赦し」のデカさに毎度圧倒されてしまうんだよな。いくらなんでもそこまで許していいもの? っていうのをスッとやられてしまうから読み手として心が追いつかなくなる。じっくり考えたくなるお話だった。
お結び
プレイ時間:3.5時間
交通事故に遭った主人公が辺獄に迷い込み、出会った色男と共に脱出を目指す和風ホラー。
そんなに怖くなかったと思う。ジャンプスケアもなかった……? ような気がする。ドット絵が綺麗で、これで音楽も明るかったら普通にお散歩楽しめたのになあと思うようなマップがいくつかあった。
縁を大事にしたお話もやさしくてよかった。出会った相手一人一人に感情移入しちゃって、このキャラにフィーチャーしたスピンオフをくれ~~という気持ちになる。御館様が特に好き。みんな幸せになってほしい。
やさしくなかったのはチェイスの難度で、特にラストがつらすぎた。失敗しすぎてふて寝挟んじゃった。Steamレビューを眺めてみると難度に言及している人はそんなに多くないので、わたしが特別下手なだけかもとは思う。
The Life and Suffering of Sir Brante
プレイ時間:6.7時間
階級制の厳しい中世風ファンタジーの世界で、貴族と平民の間に生まれた主人公として生きていくテキストベースのRPG。
とんでもない文章量のものが日本語対応されたぞ、とちょっと話題になったやつ。翻訳の品質が素晴らしくて、なかなか難しい世界観なのにスルッと引き込まれちゃった。大感謝。
性格診断ゲーム探してるならこれをやったらいいんじゃない、っていうぐらい性格が出たと思う。選択肢による変動パラメーターを表示するかしないか選べるので、とりあえずしない状態で思うままにプレイした。平和な時代までは結構色んなことをうまく乗りこなせていたと思うんだけど、時代が荒れた途端パラメーター不足が目立ちだして、やりたいことが出来なくて悲惨なエンディングになってしまった。乱世を生きる覚悟、無いです。
プレイ中は2周目は変動パラメーターも表示してラノベのやり直し主人公みたいなプレイングをするぞ! と思っていたんだけど、いざクリアまでやったら濃密すぎた人生にお腹いっぱいでもう一周と言えない気持ち。心が落ち着いたらまたやって、次こそ意味のある生にしたいな……。良いゲームだった。
DORONKO WANKO
プレイ時間:1時間
ポメちゃんになって家の中を走り回るどろんこアクションゲーム。無料。
家中をどろんこにしてシンボルを見つけたり、特定のアイテムを汚したり倒したり食べたりしてゲーム内実績を取ったりする。家中を駆け回るポメちゃんがとってもかわいかった。あっさりした触り心地で、楽しく走り回れる良いゲーム。その後の家族のことを気にしてはいけない……。
FAIRY TAIL ダンジョンズ
プレイ時間:8.3時間
ギルドの地下に現れたダンジョンで、友人を探しているというネコちゃん(?)を手伝って最奥を目指すデッキ構築ローグライト。
FAIRY TAILは未読だけど困ることは特になかったと思う。読んでいたらより楽しめるようにはなっていそう。
ドット絵がとってもかわいい。攻撃のたびに変身するキャラなんかもいて、衣装を変えながらよく動くドット絵を存分に楽しめた。
1人用のダンジョンのクリア状態を保存して、2人用、3人用のダンジョンへと挑戦していく仕組み。1人用のダンジョンはそこそこ簡単なので、3人用ダンジョンで失敗しても心折れすぎずに再挑戦出来る感じが良かった。わたしにはなかなか難しかったけど、このジャンルの中ではやさしめだと思う。
Aarik And The Ruined Kingdom
プレイ時間:2.3時間
父親の王冠を使って壊れた世界を修復していくパズルゲーム。
視点を回したりギミックを駆使したりして道をつなげ進んでいく。
序盤は錯視を利用したパズルが多かったけど、中盤以降は別のギミックを使った物が多かったかな。道が繋がっているように見えるのに実際には飛び地だったり高さが違ったりして通れないということが起こって、「錯視パズルじゃない……」ってなっちゃった。錯視パズルであることを期待しすぎてしまった。
全33ステージ。操作性にちょっと難があったような気もするけど、サクサク解いていけるリラックスパズルだった。
Röki
プレイ時間:7.7時間
家が怪物に襲われ、逃げ込んだ森で弟をさらわれた主人公が、弟を助けるために奮闘する謎解きADV。
北欧の民間伝承から着想を受けているらしい、なんとなく絵本を感じる世界観。出会う怪物達との、仲良くしすぎず、でも助け合いはする独特な距離感が面白かった。訳もわからず襲われて、弟をさらわれて、大変すぎる状況なのに懸命に立ち向かう主人公の様子が素敵だったな。
謎解きはほどよく悩める感じ。終盤の謎解きがちょっとまだるっこしかったのが惜しいところ。
翻訳はすこしぎこちないけど意味はわかるので充分に楽しめた。
Pa!nt(早期アクセス)
プレイ時間:3.3時間
自分と同じ色の壁だけ通り抜けられる生き物になって、絵筆を扉まで運んでいくステージクリア型のパズルプラットフォーマー。
置いてあるバケツなどで自分の色を変えて進めて行く。順序をよく考えないと壁に閉じ込められてどこにもいけなくなる。やわらかな絵柄から受ける印象よりは難しいものの、どれもよく考えれば解けるので良い頭の体操になる感じ。
難易度「通常」と「初心者」があり、初心者にすると常にステージ全体を見られるようになる。パズルが簡単になったというより遊びやすくなったという印象だったので、気付いてからはずっと初心者モードで遊んじゃった。
早期アクセスの今でチャプター0から5まで実装済み。各チャプター10ステージ。チャプター毎に違うギミックが出てくるので最後まで飽きずに楽しめた。
Dream Tactics
プレイ時間:18.3時間
ドリームワールドを崩壊から救うため呼び出されたヒーローとなり、守護者や旅の途中で出会った仲間と共に冒険するデッキ構築要素ありのSRPG。わたしはイージーモードでプレイした。
キャラごとのスターターデッキでもそこそこ戦える(一部キャラ除く)ので、気になる部分をちょこちょこ変える感じで進めればデッキ構築が苦手でもそんなに苦しまずに遊べた。他キャラのカードをデッキに組み込んだり、豊富な装備とのシナジーを考えたりと工夫する余地がたくさんあるので、構築を考えるのが好きな人はより楽しめると思う。
ストーリーは結構なギャグテイストで敵キャラの命が軽い。序盤なんか主人公達が悪役なのでは? みたいなやりとりもあって可笑しかった。最終的には良い感じにまとまっていて謎の悔しさを味わった。
Neva
プレイ時間:3.6時間
闇の力に覆われようとしている世界を、刀を持った少女と真っ白なオオカミが絆を深めながら旅するアクションADV。景色がとても綺麗。
戦闘はそこそこシビアな気がするけれど、体力無限になるイージーモードがあるのでアクション苦手でも大丈夫。
オオカミが本当にずっとかわいかった。一緒に季節を過ごしながらオオカミの成長を見られるのが幸せ。あんなに小さくて臆病だったわんちゃんがこんなに立派になって……としみじみ感じられた。
イヌ好きにおすすめ……と言いたいけれど、ひどい目に遭うシーンも存在しているので、そういうのに耐えられる方だけにおすすめかも。
ストーリーに言葉はなく、ムービーと実績からふんわり読み取れるようになっている。綺麗な絵に反して無情なお話だったと思う。それぞれの苦しみに理由があるんだろうなと思うけど、わたしとしてはNevaのためのヒーローになりたかったな。
The Cosmic Wheel Sisterhood
プレイ時間:6時間
所属するコヴン(魔女グループ)の崩壊を占った罪により商売道具のタロットを取り上げられ1000年の流刑を言い渡された魔女が、孤独に耐えかねて禁忌を犯す所から始まるADV。
占いのためのカードを自分で作って、訪問者達と関わりながら急激に変わる日々を過ごしていく。
カード作成の時に選んだ絵柄によってカードの説明文や意味が変わり、自分だけのカードが出来上がって面白かった。個性的な魔女たちとの対話もとても楽しい。
占い結果はランダムで出たカードによっていくつかの読み方が出来るようになっていて、どう読んで伝えるかはプレイヤー次第。その選択によって物語が豊かに変化するようになっている。わたしはけっこう孤独な結末になってしまったけれど、望んだとおりでもあったので満足している。
Rusty Lake Hotel
プレイ時間:90分
湖の上のホテルに訪れたお客様をおもてなしするポイント&クリックADV。
軽めの謎解きやりたいな~の気持ちで遊んだらやることがけっこう悪趣味でショックを受けちゃった。うさぎさんごめん……。
シリーズの中でリリース日が一番古いからこれが始まりだろうと思ってたけど違ったようでストーリーにも置いていかれ、悪趣味なことしてる理由を掴めないままクリアした。
謎解き自体は理不尽さもなく、気持ちよく解いていけるさすがの面白さだった。
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プレイ時間:2時間
立体マインスイーパー。全50問。
ボタンを押して盤面を回転させたり移動させたりするギミックがある。見えている数字の中の論理的に解ける部分を解いていけば自然とクリア出来ている、心地良いパズルだった。こういうのたまにやりたくなるんだよね。
おわりに
今月の撮ったスクショ全部壁紙にして眺めたいゲームはGRIS。
本当に画面がずっと綺麗だった。雨の降ってるステージが特に好きだったな~。ゲーム形式のアートとしてとても良い物に触れた気持ち。