僕は明日、昨日と今日と明日の君とデートする。
最先端の量子力学とか波とか読みながら考えてると、今目の前で見ているほうれん草はネーミングされていなければほうれん草だとわからないし、例え形で分かっていたとしてもどうせ僕たちは水分の塊か、食べられる植物か、鉄分の塊といった機能性合理的な思考を持ってしまうのだろう。
何が言いたいかって、過去も現在も未来も既に今この瞬間に存在しているがゆえに刹那的でセンチメンタルな視点でなく今この瞬間と存在をただ是認するだけでいいのだなって。
というわけで年末になぜかほうれん草を考えているのだけど、誰にだって生命は一つなので祝福の中に生きることを選んでいきたいものです。
今は永遠なんだ。
この言葉の永劫の未明を。
再び噛み締める時。喜ばずにはいられない。
手塚治虫:ブラックジャック から引用