週末のお楽しみ!?@フォルケホイスコーレ
週末を楽しみにするのはデンマークも同じでした。焚き火や野外で寝るとか、パーティーなどイベントがたくさんあります。
週末の朝ごはんは10:00~11:00でブランチと呼んでいました。週末は早朝に散歩するのが楽しみだった私はお腹が減りましたが、明け方までパーティーに参加している人も多いので、これくらいの時間がちょうどいいのかもしれません。朝食時間が終わるギリギリに駆け込んでくる人もいるくらいで、週末の朝は遅く始まり、のんびりしていました。
パンケーキとかウインナーのロールパン、カリカリのベーコンやいろんなフルーツなどウィークデーの朝食では見かけないメニューが楽しみな時間でもあります。
週末は1日2食なので、たっぷりのブランチをゆっくり楽しみます。夕食までにお腹が減りそうだと思ったら、小さなサンドウィッチを作ったり。そのあとはたまった洗濯をしたり、先生が車を出してくださって少し遠くへお出かけしたり。
そんな中、みんなで新聞を読み意見交換をしている様子が見られました。
おや、見たことがない光景だと思って近くのテーブルからこっそり見ていました。
学校が何種類か新聞を購読していて、生徒が食堂のテーブルに持ってきます。デンマーク人が何人か集まって複数の新聞を交代で読んでいるようでした。そこに混じる勇気はなかったのですが、どうやら新聞の記事や最近のニュースについていろいろ話をしているようです。(盗み見程度の情報)
それぞれが今の政治、政策について自分の意見を言ったり、他の人の意見を聞いたりしているのでしょう。それによって自分の意見が変わることもあるでしょうし、知らなかった情報を得るかもしれません。こういう場では1つの事象を多視点で見ることが自然にできるようになりそうです。
日本では図書館などで新聞を読む人もいますが、ひとり静かに読むのが普通で記事について誰かと対話するようなことは稀かと思います。
自宅で新聞を読んだとして家族で対話する人はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?それに政治について対話するのは「なんて高尚な」と心理的なハードルが高いように思います。
政治について話すのはタブーという風潮もあるので、日本でざっくばらんに政治や社会について話をすることは簡単ではありません。国民の政治離れが進む日本と、自分たちの国を自分たちで作っていこうという民主主義国家デンマークの違いは、普段の対話という土台の有無から生まれるのですね。
日本にはサイエンスカフェ、哲学カフェなど普段触れることが少ないトピックについて話す場を作ろうという動きがあり、政治カフェもあるようです。デンマークのフォルケホイスコーレでは自然とこういった場ができるのだとすると、社会について知るハードルが低くて羨ましいです。
デンマークのフォルケホイスコーレには元々「民主主義思考の醸成」という目的があります。ここで刺激を受けて、若者の政治離れにくさびを打ち込む活動を始めた日本の大学生もおられます。
これからの日本に必要な機能がここにはあり、だからこそ「日本にフォルケホイスコーレを作りたい」という動きが高まっているのだろうと思います。
1. そんな!いいんですか!? 嬉しいです!! フォルケホイスコーレ作りのための勉強に使わせていただきます♪