2020年度シーズン振返り
テーマ別に簡単に振り返ってみました。
【越冬】
9群越冬しましたが、桜が咲いた時、そのうち7群の群勢の伸びが悪く、特に伸びが悪かった5群を早々に他の群に合同しました。
昨年を振り返ると新しい女王蜂の更新方法がなかなか上手くいかず、新女王蜂を採蜜シーズンが終わってから育成していました。女王蜂に与えられるロイヤルゼリーが少し不足気味なのではないかと思いながら更新した女王蜂が軒並みダメだったようで、流蜜期の前に失速してしまいました。
【採蜜】
実質、三群くらいのパワーしかなく、半分を一箱でまかなっていたように思います。
カラスザンショウの採蜜を残して、 全体で200㎏程度でした。
(残念ですが)今年はコロナで販売の機会も減っているのと、本業も忙しいのでちょうど良かったかもしれまません。
【病気とダニ対策】
ダニに悩まされない平穏なシーズンでした。
オス蜂の蛹を切ることもなく、オス蜂の枠を一度だけ作って処分しました。
育児をほとんどしていない冬にダニ剤を入れたのですが、巣房にダニが隠れられないので、効果は抜群だったようです。
と、言っても全くダニがいないわけではないので、花枯れの夏に蜂数が減ってダニが増えないように気を付けたいと思います。
病気対策として、巣枠の保持期間を一年短くしました。一昨年の枠は桜の蜂蜜の採蜜時に順次処分します。採算を考えて大丈夫そうなら、もう一年短くしてもよいかもと思っています。
【女王蜂の更新】
流蜜期のど真ん中で行って順調に終わりました。体格も良く、産卵力も良い女王蜂に育ったので、来年に期待がもてます。
また、掃除好きで、産卵力のある女王蜂の子供をとったのですが、どの群れも掃除好きな性質を受け継いでいるように思います。
一つの箱で旧女王蜂が産卵を継続している状態で新女王蜂を育成する昨年度からの方式を基本に実施しました。群勢を保ちつつ更新できるのは、とても良いメリットです。
今年は買いませんでしたが、種蜂については以下の方針です。
種蜂はできる限り買わず、買うなら女王蜂を買う(ダニや病気をもらう確率を抑える為の予防策です。)。種蜂を買わないといけない場合は、できる限り早く、種蜂と共についてきた巣枠を処分する(育児枠から蜜枠に移行して採蜜時に処分)。
【群数】
合同で4群まで減らしましたが、最終的に11群まで増やしました。本当は12群まで増やす予定だったのですが、夏に無理に増やして来年の春に失速しては意味ないので、女王蜂の紛失でもない限りはこのままです。
【総括】
結局、以下の基本にたちもどりました。
・女王蜂は、ミツバチが女王蜂を育成したがるシーズン(流蜜期)に育成する。
・ミツバチヘギイタダニは、越冬時に限りなく0にしておく。
・蜂数が多い状態をキープする。
・古い巣枠は処分する。
オーソドックスな育成方法と異なるのは、新旧の女王蜂を同じ箱で共存させつつ女王蜂を更新させるとこでしょうか。
巣箱(群)を増やすよりも、継ぎ箱をして(3~5段)一群あたりの蜂数を増やすのも、あまり一般的ではないらしいですが。
ここをスタートにしてダニ剤不要な養蜂に移行していきたいです。
来年のシーズンが楽しみです。
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