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「本を捨てたくない人」と言う人に、少しだけ考えてほしいこと

私も本は捨てたくない派ですし、なんなら自分でウスイブックを作ってるくらいです。漫画が特にね…増えますよねぇ…嬉しい喜び(*^-^*)

ただこちらの本を読んで、考えさせられました。

■本を所有する理由は何?

こちらの本を拝読しました。
なかなか読みやすいのでお勧め。
その中で本を捨てられない人の話が載っていたのです。

「本はあなたにとってどんな意味があるのですか」と尋ねると彼女はうっとり少女のような顔つきで、本がどんな力を持っているか、本から得られる知識がどんなに貴重か、本を通じて成長し続けることがどんなに大切かを話しました。

本を捨てたくないという人は、「好きな本だから」とかなんとかよりもこの「本って素晴らしいものだから」という考えをお持ちのように感じます。
私もまったく同意!読書は人の知識を深めますし、人との交流よりも読書の方が有意義なのでは? と思っているくらい。
ここだけ読むととてもいい意義があるように感じますが、しかし、この本は続けます。

その彼女の行動が劣等感に端を発し、「本を読めば読むほど賢くなれる」という思い込みに囚われていることに気付きました。彼女はいつも頭が悪いと心の中で感じていたので、本を読まなければならないという強迫観念を抱いていたのです。しかし実際に本を読む時間がないので、本を積んで読んでいるふりをして自分を誤魔化していたのです。
(中略)
部屋の中に溢れている本を見て(彼女は)賢くなったと感じるどころか気分が悪くなるばかりでした。なぜなら本の山を見るたびに「自分は頭が悪い」という思い込みを強化する結果になっていたからです。

大抵の場合、それらのモノ(=自分の所有物)はあなたの劣等感と関わっています。

本を捨てた方がいいですよ、というアドバイスを(直接言われたわけでなく)ネット上で見ただけで異様なまでに反発する方がいらっしゃいます。
もちろん、よほど「捨てろ」と言われ続けて嫌な思いをした方もいらっしゃるのでしょうけど、若干数はこの感覚(=本を「読まねばならない」という強迫観念)があるんじゃないかな…と思ったりしています。

本を捨てろと言うと反感を買うのは分かっていますが定期的に「本を捨てるということ」は記事にしたためています。

というのも、日本は本当に本を保管するのに向かない地域だから。

■「本は腐らない」?

本を捨てない(捨てたくない)人が良く切り出してくる言い分としてよく見かけるのが「本は腐るものじゃない」というものがあります。
そうか…普通の皆さんは見たことがないんですね…?
残念ながら腐るんですよ。なんならその腐った本のせいで床まで腐り、リフォームになったケースにも立ち会ったことがあります。
日本は湿度の国。所狭しと置いたままの本は、埃と湿度を吸着しカビを生やし、本自身を駆逐していきます。
ひどいときにはその周りの家具や床まで。
これを防ぐには「常に湿度をコントロール」することと「定期的な清掃」が必要ですが、果たしてどれほどの人が行っているでしょう。
家に人がいない時でもエアコンはつけっぱなしにして、定期的に虫干しして本を読むときはきちんと手袋をつけて……ここまでしている人、あまり見たことはありません。

■「だから本は捨てよう!」と言いたいわけではないのです

本を捨てれば解決します。
しかしそれでは根本的な解決ではない、と私は思います。
大事な本を捨てる決断も必要ですが、それ以上にその本を守れるのもあなただけ
では、どうすればいいのか?

本の1冊1冊まで愛情をもって接してほしいのです。

本を置いている部屋には湿度を一定に保つため常時エアコンをかけ続けてください。
本の上にはホコリが溜まることがないように定期的に掃除をしてください。
カビさせるようなことがないように、毎日手に取ってページを捲り(もちろん手袋をして!)簡易的に風を通してあげてください。
さらに天気のいい日に全部の本を虫干し陰干しするのもお忘れなく。

愛情を持って所有する、ということは逆を返せば「愛情を捧げられる数を自分で考える」ことでもあります。

それでも手放したくない、と言う場合は人の手を借りるしかありません。
必ず本棚の定期清掃を雇いましょうね。
モノを所有するからには責任が発生します。
大事な本だというのなら、大事に扱ってあげてください。

「本がカビて自分の肺が悪くなっても構わない、これが自分なりの本の愛し方なんだ!人に指図されるいわれはない!」
と仰るならそれはそれでいいのですが…。

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