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人はなかなか行動しないものでしてね。
先日はご新規様宅へ。
クローゼットの収納見直しのご依頼でした。やはり女性のお客様からは衣類に関するご相談が多いですね。
今回、作業中に起きたとある出来事をご紹介します。
■肩紐がちぎれた服を「捨てません!」と仰るお客様
衣類の総数を見直す作業をしていきました。
そんな中、一枚のぼろぼろのオーバーオールが出てきたのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1701777995738-vA7H20rXCZ.jpg)
どこがボロボロかって、肩紐がちぎれているのです。
千切れた挙句、紛失しているので、修復も無理。
「これはさすがに手放しませんか?」とご提案したのですが、
「ダメです! これはお気に入りなので、いくらお金がかかっても修繕して絶対に着たいんです!」とのこと。
そこまで思い入れがあるのなら、もちろん私も無理は言いません。
「では、きちんと修理して着てあげてくださいね。洋服もきっと喜びますよ」とお返ししました。
お客様、私が無下に捨てようとしなかったのでほっとした様子。
そして――
その洋服をなぜかタンスの一番奥にしまい込もうとするではありませんか。
「ちょーーーっと待ったァァァ!!!!!!」
思わずお客様を制止する私。
「いま、『修繕してでも着たい』って仰いましたよね?」
「はい」
「じゃあなんで、タンスの、しかも一番奥にしまい込むんですか!?」
「……( ゚д゚)ハッ!」
気まずい顔をなさるお客様(笑)
「…だって、今は忙しいし、値段も分からないし、そのうちやろうと思って…」
そうなんです。
「修理してでも着たい」といいつつ、修理される日は永遠にやってこないのです…(苦笑)
「いつか売ろう」と思いつつメルカリ出品が面倒で部屋が片付かない人。
「いつか捨てよう」と思いつつゴミ袋を買ってこなくて捨てられない人。
「いつか痩せよう」と思いつつ運動せず更に肥えていく私(←)…。
その「いつか」は、なかなかやってきませんね…(遠い目)
■というわけで…代行してきました!
私がちゃちゃっと修理できれば格好良かったのですが、生憎そんな手芸スキルは持ち合わせてなくて…。
でも、ここまできたら、乗り掛かった舟です。
「では、私がリフォーム店に持って行って値段を訊いてきます。いくらまでだったら修理してでも着ようと思いますか?」
さすがにそう提案した時は驚かれましたが、その言葉にお客様も目が醒めてくれた様子。
「いくらでも大丈夫です!よろしくお願いします!」と言われ、さっそく商品をお店に持ち込みました。
修理代にプラスして材料費までかかったので結構なお値段しましたが、それでもオーバーオールはきれいに仕上がり、お客様も喜んでくださいました。
「背中を押す」って言うのは誰にでもできるんですが、押されたところで動くかどうかは本人次第。
でもみんな、忙しいんだよね。分かる。私もそうだもの。
そして、動こうとしない自分を責めたりもする。
そういう時に家事代行さんがちょいと動いてあげられると、みんなほっこりするんだろうな…。
自分が完全に便利屋さんになってるのは分かっているんですが、それで誰かが気楽に生きていられるならいいんじゃないかと思う今日この頃です。
完全にただのお節介野郎になってますが…(;^ω^)
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