ストループ効果と発達障害
こんにちは🌞
横浜市青葉区にある児童発達支援フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋
みなさん、ストループ効果とはご存知でしょうか。
よく脳トレなどで見る”アレ”ですね。
「赤」と青色で書いてあり、何色かを聞くと赤という文字が情報の処理を混乱させる内容のものです。
このストループ効果ですが、多くの研究や報告ではストループ課題における干渉の抑制能力は発達障害が苦手とする実行機能の抑制能力に等しいとみなされています👨🏫
つまり、発達障害の特性があると、よりストループ効果の影響を受けやすく、情報の処理が難しくなるということです。
そのため、フォレストキッズは実行機能を強化するための課題としてストループ課題を取り入れています🟥🟦
ストループ効果を利用したストループ課題は、以下のような実行機能の強化を促せます🧠
反応抑制:直感的な反応(文字の意味に従って読む)を抑制し、別のルールに従う(文字の色を答える)必要があるため、注意力と自己制御が鍛えられます。
認知的柔軟性: 課題のルールが変わるたびに、脳が異なる戦略を迅速に切り替える必要があります。これにより、異なる状況や文脈に応じて適応する能力が養われます。
作業記憶:複数の情報(文字の色と意味)を同時に処理する必要があるため、作業記憶も強化されます。
特にこの課題はADHD 傾向がある場合により低い成績を示すため、実行機能における抑制能力が ADHD と ASD とを鑑別する認知機能の一つではないかと考えられているようです。
参考文献
https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/en/list/recent_additions/--/p/1501/item/14388