【モヤモヤ整理ガイド】“退屈"は良い兆候だ…!
こんにちは!貴大です。
「日記・ジャーナリングを継続的に書くサポートを通して、本心に素直になって生きられる人を増やす」
という目標に向かって、日々活動をしています。
11月から、ジャーナリングガイドの提供を開始しました!モニターという形でお客様になってくれる人を募り、1時間の個別セッションを提供しています。
ジャーナリングは「紙に自分の思考感情を書き出して整理する」こと、ジャーナリングガイドとは「ジャーナリングの習得をサポートする人」のことですが、
なんかわかりにくくない?
と思ったので、サービス名称を(実験的に)
ジャーナリングガイド→モヤモヤ整理ガイド
に変えてみたいと思います…!ジャーナリングを通してお客様のモヤモヤを解消する、という内容は変わりません!
今回は、モヤモヤ整理ガイドを受けてくださったAさんとのセッション内容を、ブログにまとめていこうと思います!
”退屈”は良い兆候だ…!
Aさんは数ヶ月前からジャーナリングを習慣にされている方で、ジャーナリングの効果や面白さをすでに実感していました。ただAさん曰く、
だそうです。お話を聞いていると、最近ジャーナリングが退屈で、惰性で続けていることを悪いことだと感じているようだったので、まずは現状の認識という意味でこのアドバイスをしました。
退屈が良い兆候である理由を説明する上で、まず人が物事を習得する成長曲線を理解する必要があります。ジャーナリングにしても、勉強やスポーツにしても、取り組んだ時間と成長度合いは比例しません。階段状に右肩上がりになるイメージです。
例えば勉強で、コンスタントに勉強時間を重ねているのに、成績が一気に伸びることもあれば伸び悩むこともありますよね。それが階段のイメージです。
この伸び悩み=停滞の時期にも意味があるんです。停滞期には
「前回の”発達”は何が要因だったんだろう?」
「次の”発達”に向けてできることはなんだろう」
と思考し、行動する時間があります。”発達”を実力として定着させる、欠かせない期間なんです。
そして、退屈は停滞期の終わり、発達期の前兆であることを意味します。
そもそも退屈とは、現状の行動に対して心のエネルギーが有り余っている状態であると言えます。例えばコロナ禍で外に出られなかった時、
・行動…外に出られず、家の中にいるしかない
・心(感情)…外に出たい!外に出て遊ぶエネルギーがある
というギャップで”退屈”という感情が起こりますよね。
つまり退屈とは、行動のレベルを一段引き上げるだけの心のエネルギーが充填されており、行動を変える合図である、ということなんです。行動のレベルが上がって、新しい気づきが得られれば、次の発達期に突入します。
Aさんはジャーナリングにおいて発達期の直前にいる、ということなので、現状がとても素晴らしいと認識してもらった上で、どうしたら退屈を抜け出して次の発達期に移行できるのか、一緒に考えました。
「今この時点」の感情に縛られてない?
退屈の原因を深掘りしてみると、こんなことがわかってきました。
なるほど…。確かに「ジャーナリングを通して本心に素直になる」はできるようになったものの、その”本心”が面白くなくて退屈を感じているようでした。
そこで僕はAさんにこんな問いかけをしてみました。
「今この時点の感情」というのは、まさに今感じている、眠い、めんどくさい、ダラダラしたい、特になんの感情もない、のようなものです。それも本心であることは間違いないですが、「今この時点の感情」が感情の全てではない、ということを言いたいです。
感情には距離感がある、ということです。
車の運転に例えて説明します。自動車教習所で初めて運転する時、近くのものばかりみてハンドルを大きく動かし過ぎてしまいませんでしたか…?そして、教官にこう言われたはずです。
感情でも同じことが言えます。
今感じている刹那的な気持ちにばかり目を向けていると、行動のハンドルが大きくぶれます。ポジティブだから行動してみたり、ネガティブだから行動しなかったり、となるわけです。
感情にも「遠くの景色」があるとしたらどうでしょう。刹那的な気持ちより、もっとどっしりとしてただでは動かなくて、進む方向の目印となるような感情…。「夢中になって生きたい」「希望を持ちたい」「自由でいたい」これが”遠くの感情”であり、価値観と呼ばれるものです。価値観を見ながら運転すれば、自然と行動のハンドルが動きそうだと思いませんか?
感情の距離感に気づくジャーナリング
感情の距離感に気づいてもらうために、実際にジャーナリングをしてもらいました。フォーマットはいたってシンプル。紙の左側に車の絵を描いてもらって、車から見える「近くの感情」と「遠くの感情」を感じながら紙に書いていく、というものです。「この感情は近いのか?遠いのか?」と思うこともあるかもしれませんが、ここは想像力を働かせ、直感で距離感を感じてみてください。
3分間で、車から見える感情を次々と書き出していきました。
3分間のジャーナリングを終えて、Aさんからこんな感想をもらいました。
右脳を働かせて、想像力豊かにジャーナリングをすると、新たな感情や気づきが見えてきます。今回のセッションではそのパワーを実際に感じてもらって、Aさんが感じている”退屈”を抜け出すヒントを提案しました。
ジャーナリングで想像力を拡張していく
セッションの終盤、Aさんからこんな質問をされました。
それに対し僕は、
と答えました。
ジャーナリングには書き方の正解があるように思いがちですが、自分にあった書き方を自分で見つけて、開発していくものなのです。ジャーナリングとはもっと自由で創造的なものなんです。
Aさんはこのセッションの中で、自然と次の”発達”に必要な鍵を見つけたようです。最後のアドバイスとして、想像力を掻き立てるコツを共有しました。
「感情」と「情景」を結びつけて考える、ということです。
感情とは目に見えず、捉えどころがありません。ですが景色として考えると、一気にイメージが膨らんできます。今回の例で言うと、
「今この時点の感情に縛られている」(感情)
「それはまるで、近くの景色しか見ていない車の運転のようだ」(情景)
感情や思考に対し、「それはまるで〜」と付け加えてみると、情景がイメージ化されて、想像力が豊かになります。本心に素直になって生きるために、重要な力です。
感想
セッション終了後、Aさんからこんな感想をもらいました。
ジャーナリングの可能性を感じていただけたセッションになったと思います!
とはいえ、まだまだモヤモヤ整理ガイドは始まったばかり。改善を繰り返し、楽しみながらお客様にも最大限の価値を提供できるように尽力していきます…!