【ジャーナリングガイド】忙しすぎて千手観音
こんにちは!貴大です。
「日記・ジャーナリングを継続的に書くサポートを通して、本心に素直になって生きられる人を増やす」
という目標に向かって、日々活動をしています。
11月から、「モヤモヤ整理ガイド」という企画を開始しました!モニターという形でお客様になってくれる人を募り、1時間の対談を通してモヤモヤを整理するお手伝いをします。
モヤモヤを整理する方法はジャーナリングです。ジャーナリングとは「紙に自分の思考・感情を書き出して整理する」ことです。数学の問題を紙に書きながら考えるように、悩みを紙に書き出して解消することをセッションの中で体験してもらいます。
今回はスミさんという方が、ジャーナリングガイドを受けに来てくれました!スミさんはSNS運用のフリーランス、学校のボランティア、PTA活動、NPOの子育て会などあらゆる分野で活動されている方です。
最近はフリーランスの仕事が軌道に乗り楽しめているものの、タスクに忙殺されていて、まるで千手観音のようになっていると話してくれました(ワードセンス面白い笑)。また、今後はグラフィックレコードという仕事もしていきたいけどなかなか行動に移せていない、とのことでした。
やりたいことよりも目の前のタスクをこなすことで精一杯。やりたいことを深く考えると何もできていない自分に落ち込んでしまう。そんな悩みを、ジャーナリングを使って紐解いていきました。
つみたてNISAのように、本心の純度を上げる
スミさんは、やりたいことに時間を使えていない自分を責めているようでした。やりたいことを考え出すとネガティブな気持ちになってしまう状態だったので、まずは心の持ちようを軽くすることから始めました。
僕はよく「本心に素直になって生きる」という言葉を使っていますが、その言葉に強迫観念を持つ必要はないです。本心の純度が高い日もあれば低い日もあるのは当然のことです。今、本心の純度が低くても、長期的に高くしていけばいいんです。
つみたてNISAのように、短期的には上がったり下がったりしながら、長い目で見たら上がっている。そう思えば「やりたいことをやらなきゃ」というプレッシャーを和らげることができます。
タスクをマッピングする
フリーランスの仕事、学校のボランティア、PTA、子育て会、家事…話を聞いているだけでもかなりのタスクを抱えているようだったので、ジャーナリングを用いてタスクを整理することから始めました。
「忙しい」と感じている場合、タスクの全量さえ見えていないことがほとんどです。まずはタスクの全量を書き出したうえで優先順位をつけることで、「忙しい」の中身を可視化できます。
今回は書籍『7つの習慣』で紹介されている「時間管理のマトリクス」を用いてタスクをマッピングしました。
時間の使い方は緊急度と重要度の軸で4つの領域に分類できます。
緊急とは「すぐに対応しなければならないように見えるもの」です。例えば、なっている電話に出ることは緊急です。一方、重要とは「人生のミッション、価値観の達成に結びついているもの」です。私たちは緊急なものにすぐに反応しがちですが、満足できる人生にするには、重要度に目を向ける必要があります。
多くの人は「重要×緊急」の領域に忙殺されています。大きな問題が出てきては場当たり的に対応する。常に緊急の問題対応に追われて一向に忙しさが収束しません。
実は、集中すべきは「重要×緊急でない」の領域です。すぐにやらなくても問題は発生しないが、価値観に直結した行動が入ります。人間関係作り、自己啓発、問題の根本解決などが当てはまります。重要なのに忘れがち、後回しにしがちな行動が見えてくるのです。
スミさんは「重要×緊急でない」の領域に「人生の軸を定めたい」というタスクが出てきました。このタスクに時間を確保するため、他の領域に費やす時間を減らす必要があることがわかりました。このように、「忙しい」を分解すると、タスクの全量と「忙しい」の解決策が見えてきます。
参考:7つの習慣
選択し、捨てる勇気を持つ
余計なタスクを減らし、重要なタスクに集中するためには「エッセンシャル思考」の考え方が有効です。
スミさんはフリーランスの仕事、学校のボランティア、PTA、子育て会、家事、と、あらゆる方向にリソースが分散しており、中途半端になっている状態でした。余計なタスクを特定した上で間引くことで、求める結果を得ることができます。
時間管理マトリクスでタスクの優先度を整理し、集中すべきタスクを選択できました。タスクの集中にあたり、余計なタスクを捨てる必要があります。
捨てるポイントは「小さくやめてみる(断ってみる)」です。
時間を食われているものに関して、影響の小さいものから実験的にやめたり、断ったりしてみます。やめてみて忙しさの状況、感情、周りの反応などを観察します。そうすると「やめてもいいな」「やめない方がいいな」がわかってきます。
その際、周りのリアクションより自分自身の感情ややりたいことを優先することも大事です。余計なものをやめることで、周りから嫌味を言われるかもしれません。しかし、意外と時間が経てば何事もなかったかのように収まるものです。「どう思われるか」に過度に恐怖を覚えることはないです。自分のやりたいことを大事にしましょう。
重要なタスクを選択する、余計なタスクを捨てる、を実践し、その内容をジャーナリングに書き続けると、選択と捨てのパターンが見えてきます。このパターンが仕組み化であり、自動的に重要なタスクに絞ることができるようになります。
参考:エッセンシャル思考
話してスッキリ、書いてスッキリ
1時間のセッションを終えて、スミさんからこんな感想をいただきました。
セッション前と後で、スミさんの表情や声のトーンが明るくなりました!悩んでいることがあったら、まずは話してみるのが良いです。そして、悩みを書き出すのも、話すことと同じくらいの効果があります。ジャーナリングを活用して、スミさんがやりたいことをやっていけるようになるのを願っています。
今回の貴大の感想
今回は相談の種類が初めてのもので、ジャーナリングガイドの資料が使えなかったため、即興でジャーナリングフォーマットを作成しました。悩みをヒアリングしながら同時進行でジャーナリングフォーマットを考える、なんとも痺れる楽しい時間を過ごしました。今まで読んだ本を思い出しながら、なんとか形にできました…!
ジャーナリングガイドをすればするほど、ジャーナリングの知見がどんどん溜まっていきます。今よりレベルアップした状態で、いつかあなたにもジャーナリングガイドを提供させてください!!
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