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スタバのセイレーンと古代の人魚 その3
これの続き。
前回までで人魚への過程はざっくり説明したので、今回はポージングの話である。改めてスタバのセイレーンのポージングを見てみよう。
![](https://assets.st-note.com/img/1665310679943-32GD3vM9PK.jpg?width=1200)
両手でそれぞれの尾の先端を持ち、股を広げている。もし実際に人間の女性が行ったとしたら、奇妙に感じるくらい扇情的だろう。実際これはそれを目的としたポージングだとも言われている。
前回説明した通り、教会はセイレーンを女性の悪徳、すなわち肉欲を用いて男性を誘惑する象徴として活用した。上半身が裸で胸を晒すだけにとどまらず、両端部を自らつかみ股を開くこのスタイルは、まさに男性を誘惑するためのものだ。
大聖堂や教会の天井や門に見られる二股人魚は、この理屈で作られたものだと考えるべきだろう。その扇情的な姿で信徒にインパクトを与え、肉欲による誘惑の恐ろしさを伝えるのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1665312727922-fCstTCQrN8.jpg?width=1200)
だがこのポージングは必ずしも誘惑のためだけのものではないかもしれない。上のサンミケーレマッジョーレ教会の門に彫られた人魚は、肝心の股を葉のようなもので隠している。なぜ人魚なのに葉をつけているのか。葉を身に着けた人魚はこれに限らない。
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