スタバのセイレーンと古代の人魚 その1
読み終えた。
実写版『リトル・マーメイド』が騒がれているので人魚の歴史が知りたくて読んだ。俺の中で人魚は数ある伝説の生物の一つでしか無く、ケンタウロスと同じくらいの位置づけだった。人気キャラクターではあるけれども、吸血鬼と比べたらワンランク下がるな、程度の。
しかし本書を読んだことで、人魚が西洋ではかなり重要な地位にあることが分かった。人魚は単純に人気があるだけでなく、19世紀あたりまでは結構まじめに存在を信じられていたところがある。架空の存在であることが広まった後も人魚の人気は衰えず、資本主義社会の中でより生息域を広げていった。
現在においても、人魚は我々の身近なところに存在している。その筆頭はもちろんこれだ。
今のロゴでは分かりにくいが、このキャラは人魚の一種とされるセイレーンである。最初のロゴを見ると、二股の人魚であることがよく分かる。
スタバのセイレーンは、15世紀の木版画からとられたという。この辺の流れについては、ネット上に多くの資料があるのでそれを見ればよい。
ではなぜセイレーンが二股であり、さらに股を広げているのだろうか。調べてみると、なかなか興味深いのでメモしておこう。
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