「GACKTの勝ち方」をおカタい本2冊と照らし合わせて考えてみた
本の紹介者:あい
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こんな人に読んで欲しい(以下の□に✓が一つでも入る人)
□長い本は苦手だけど、短くてメッセージ性の強い本が好きな人
□自分らしい生き方をするよう、背中を押してもらいたい人
□ストイックな人(自称OK!)、もしくはストイックになりたい人
1.目次がない!だから、ともかく読もう!
今回は、毛色を変えてGACKT本を深堀りします。きっかけはいつも突然に。
個人的に月3-4回くらいのペースでオンラインで読書会主催したり、参加させていただいたりしています。その中で、尊敬する某社のS社長がポロっと
「次はGACKT本で読書会をしたいんですよね」
それを聞いた瞬間、内心は「!!」でした笑。
その前は「サピエンス全史」や「反応しない練習」の読書会をしていたので、突然フォークボールを投げ込まれたような感じです。打ち切れるのか?空振りするのでは?という不安が一瞬脳裏をよぎりました。
でもこれは、もはや何を言うか、ではなく、誰が言うか。
「いいですね。やりましょう。」
そこから本を調達し、なんならおまけにROLAND本「俺か、俺以外か。 ローランドという生き方」まで調達して読みました。*ROLAND本はそれはそれで良かったですが、趣旨からずれるので割愛します。
こんなきっかけで「GACKTの勝ち方」をパラパラと開くと、他の本にはあってこの本にはないものに気がつきます。
この本には、目次が無いのです。
GACKTは本の中で「知覚動考(ともかくうごこう)」という当て字を作って語りかけています。
知って覚えてがむしゃらに動き、寝る前に今日一日を振り返り、自分自身で明日以降どうすべきか考える。これを実行しろ、というもの。
もし、この本に目次があったとしたら、ちょっと知恵がついた人は「この本にはどんなことが書いているんだろう」と目次をナナメ読みして、仮説を立ててから読みます。考えてから、読む。かく言う私もそうでした。
もちろん、その読み方自体は時間効率的にも、本を深く広く読む、という意味でも良い面があります。
ただ、デメリットとしては、俯瞰的、客観的な視点から読書を進めるため、読書に対する「熱い気持ちが薄れた状態で読み始める」ということです。
この本は目次がない、ということは、ナナメ読みではなく「ともかく我武者羅に読んで、想いを感じてほしい」というGACKTからのメッセージなのかもしれない、と個人的に解釈しました。
なお、「知覚動考(ともかくうごこう)」という言葉を見た瞬間に思い出したのは、100万円積まれても売らない、くらいの勢いで大切にしている陽明学の本です。
陽明学の考え方の中心は「知行合一」です。
「知っているのにやらないのは、知らないということと同じだよ」というもの。批判だけして何もやらない人がいますが、それは何も知らないのと同じ。行動する人だけが本当に物事を知っているということです。
GACKTの「知覚動考」は、この知行合一の考え方と重なりました。
2.「GACKT」は2歩先を歩くGACKT自身のメンター
この本で一番印象に残ったのは、「GACKTはファンのメンターであるべきなのと同時に、2歩先を歩くボク自身のメンターでもある」という箇所です。
GACKTは、常に自分がやると言ったことをやる。途中であきらめてしまうのは、他人の影を追いかけているから。自分自身の理想の姿を描き、自分の前に立たせれば諦めることはないーーーー。
まるで幽体離脱をして、自分を外から見ているかのようです。
かの田坂広志先生も著書で「深い思想を持った人は、個人、対人、組織、家庭など『様々なレベルの思想』を生きているがゆえにそのレベルに応じた『様々なレベルの人格』を持っている。」とおっしゃっています。
GACKTは「今の自分の人格」と「理想とする人格」を分けて客観的に見つめ、「理想とする自分」を自分のメンターにするという、高度なワザを使っていることが伺えます。
人生のメンターがほしい、でも自分自身にぴったり当てはまるメンターがいない、もしくは状況に応じて複数のメンターを持っている、という話はちょくちょく聞きます。
なぜメンターがほしいのかというと、生きている中で壁にぶち当たったときに、理想とする人物がどう解決したら良いのかヒントが欲しい、ということではないかと思います。
もちろん、メンターを持つこと自体には、さまざまな効用があります。
ただ、自分は唯一無二の存在。他人はあくまで他人です。それを踏また上でメンターを持つと、自分自身がより幸せになれる気がします。
人の影を追いかける前に、自分のありたい姿とは何なのかその中から見つけ出して、それに向かってひたすら努力する。それを基本スタンスにしたいですね。
3.新しい大人の在り方とは
余談ですが、昔はブルーハーツの曲をよく聞いていました。歌詞やヒロトの声から心でメッセージを受け取り、まず行動に移す。これを繰り返していた気がします。忘れかけていたROCK魂を、この本が思い出させてくれた気がします。
私のように「大人になってしまった」皆さんも、たまにはROCK魂に触れても良いかもしれません。
「考えるな、感じろ」ではなく「一瞬だけ考えて動いて感じろ。但し、その後は必ず考えて修正しろ」
柔軟性を持ち、しなやかに生き抜いていく新しい大人の在り方かもしれません。