ファンベースの大事さを近所の中華から学ぶ
この内容は9月1日に放送されたVoicyのHonda Lab.チャンネルの内容を元に作成されています。
相手を変えようとしない
今日の『トリガー・フレーズ〜自分にスイッチを入れる170の言葉』、一瞬にして行動を起こせるきっかけとなる言葉を厳選収録した一冊から紹介する言葉は、
「相手を変えようとしない」
です。
僕も、上場企業を経営しているときに、社員の皆に「こうしたらいいよ」「ああしたらいいよ」と、一生懸命、相手を変えようとしている時期がありました。
何年かたって気付いたのは、「人を変えることはできない」ということです。こちらが思うように人を変えることはできないんです。
アドバイスすることで、相手が自発的に変わることはあるかもしれませんが、それは自分が変えたわけではありません。
そもそも、「私を変えてほしい」と、誰かに期待している人はいないと思います。無理矢理変えようとしても、本人が「変わりたい」と思っていなければ、意味がありません。
変えようとするのではなくて、「変わりたい」と思うようなヒントやアドバイス、きっかけを与えることはできると思いますが、それ以上は無理です。
「相手が変わってくれない」「相手を変えよう」と一生懸命になるのは、はっきりいって時間の無駄ですし、相手にとっても迷惑な話です。そこを間違えないようにしないといけないな、と思います。
ファンベースの大事さを近所の中華から学ぶ
近所に”Yamaのuchi”という家庭料理風の中華屋があります。2000年くらいにオープンして以来通っています。昨日、3~4年ぶりに行きました。
”Yamaのuchi”は、コロナ期間中にCAMPFIREというサイトで、クラウドファンディングをやっていました。僕も好きなお店だったので、応援していました。納豆チャーハンとネギワンタンが名物で、とってもおいしいです。しかも、リーズナブルな値段です。
クラウドファンディングのリターンのチケットを持って、久しぶりに行ってきました。
コロナ期間中にクラウドファンディングをやっていた飲食店は、たくさんあったと思います。まったく集まらないお店もあるなかで、”Yamaのuchi”は700万円以上集まっていました。ファンや常連さんをしっかり掴んでいたようです。
「やっぱりファンがいたんだな」と思うところは、しっかりみんなから応援されていて、さすがだな、と思いました。
”Yamaのuchi”は、食べログで高い点数を出しているわけではないです。だけど、ちゃんとファンがいました。昨日も常連さんのような人たちが多かったですし、近所の人たちや近辺で働いている人たちも食べに来ていると思います。優しい感じの味で、家の料理をちょっと工夫した感じがまた、いいと感じています。
地下2階だから、立地が特別いいわけではないです。「ファンコミュニティ、ファンベースをちゃんと作れていたか」が大事な要因だったと思います。
立地は関係ないんです。
目的を持って、積極的選択で選ばれていたお店は、コロナからも復活できています。逆に、立地がよくて、単純に人通りが多い所で便利だから、というだけの消極的選択で選ばれていたお店は、お客さんが戻っていません。
今までもそうだったと思うんですが、今の時代、これからの時代、ちゃんとファンを掴むということが最も大事な時代になったかな、と思います。
本田直之