見出し画像

むしろ避けていたオンラインサロンを、やってみようと僕が思った理由

とにかく新しいことに踏み出してみよう

 6月、僕は初めての試みを、ひとつ実行に移すことにしました。Eat Play Worksという広尾にできたコワーキングスペースと契約することにしたのです。

 もともと僕は日本では、知らない人がたくさんいるところに身を置くのが、大嫌いでした。なので、コワーキングスペースがいかに便利になろうとも、いかにスタイリッシュになろうとも、絶対に契約することはありませんでした。

 しかし、その方針をあっさり転換しました。信頼できる知人の誘いがあったこと。新しいコワーキングスペースだったこと。契約している人たちにユニークな人が多かったこと。オフィスを見せてもらうと、とても居心地が良さそうだったこと。いろんな理由が重なっていますが、もしかするとこれが最も大きな理由だったかもしれません。

 とにかく新しいことに踏み出してみようと思ったことです。

 新型コロナウイルスが騒ぎになる中で、周囲からとても驚かれたことがありました。これも、とにかく新しいことに踏み出してみようと思ったから。それは、僕がインスタライブなど、映像で発信を始めたことです。

 それよりはるか前から、「これからは動画の時代だ」と言われていました。しかし、僕はちょっと違うような気がしてなりませんでした。だから、敢えて避けてきたし、YouTubeに映り込んだりすると、消してもらったりもしていました。

 しかし、しばらくして、周囲からさらに驚かれることになります。僕がオンラインサロンをスタートさせたからです。それが、「Honda.Lab.」です。


最初は人数を限定したzoomセミナーからスタートし、実験的な取り組みを進め、最終的に7月にリリースしました。会員は今、200名を超えています。

 数年前からオンラインサロンが盛況になっていたことは、僕もよく知っていました。一足先にスタートさせ、やったほうがいいよ、と声をかけてくれていた人たちも何人もいました。でも、僕はやらなかった。先入観もあり、今ひとつ、ピンときていなかったからです。
 この先入観が多くの人の可能性を奪っています。僕もそれに縛られてしまっていました。

まずは実験的にやってみよう、と考えた

 僕のリアルなコミュニティは、トライアスロンしかり、日本酒しかり、シェフしかり、飲食店しかり、ハワイしかり、もちろん僕も楽しい、一緒にいる仲間も楽しいということが基本。

 一方で、ただ僕とつながっているというより、僕をきっかけに仲間同士がつながり、彼ら彼女らが親しくなって、そこから新しい何かが生まれていく人が繋がるプラットフォームになることが、僕には何より心地よかったのでした。それが、オンラインでできるとは思えなかったのです。

 しかしコロナがやってきて、時代が劇的に変わる中、「これも新しいことに踏み出せ」ではないか、と思い始めました。オンラインサロンを避けて通っていたかもしれないな、と。ただ、どうなるかわからない。やってみないとわからない。

 そこで、まずはいろんなリサーチをしました。そして出した結論は、いきなりサロンを立ち上げるのではなく、実験的にやってみようということでした。

 4月に考え始め、5月に「一緒に実験に付き合ってくれる仲間を募集します!」ということで、ライブセミナーと10日間限定のコミュニティをセットで実施。このときびっくりしたのは、半日で定員の100人が一杯になってしまったことです。

そして6月は新たに約20日の期間限定のサロンにしました。そして7月1日から、本格的な形でやっていくことを決断します。

「1対n対n」ができることに気がついた

 こんなふうにそもそもからして試行錯誤だったこともありますが、僕の中にあったのは、実験に付き合ってくれる人を集めたい、という思いでした。サロンに参加してもらっているわけですが、僕自身、どういうものにしようかというアイデアが100%あったわけではない。だから、やりながら、どんどん良くしていって、みんなのプラスにできるようなことができればいい、と思ったのです。

 そしてオンラインサロンを始めてみて、驚いたことがありました。これは5月のスタート時点から感じていたことであり、もしかすると「実験しよう」というメッセージを発信していた僕のサロンがそうなのかもしれませんが、オンラインサロンというのは、実は単なる僕対会員という「1対n」ではなかった、ということです。

 僕に見えているところ、見えていないところもあると思いますが、「1対n対n」がたくさん起きていることがわかっていったのです。僕がリアルなコミュニティで大事にしていた「僕以外の仲間がつながって何かが起きること」がオンラインサロンでも起きることがわかったのです。

 しかも、リアルな場は集まる機会に限りがありますが、オンラインにはそれはありません。バーチャルだけに、つながったり、何かアクションを起こすハードルが極めて低い。そしてそれが毎日起こっている。これは、やってみての発見でした。

 しかも、僕の考えに共感してくれて、僕というクセのある媒体を介して集まってきた、これまでは出会えていなかった人たち。これが首都圏のみならず全国規模、もっといえば世界規模でつながってしまった。会社も、仕事も、性別も、年齢もさまざま。本当に面白い「n対n」、人が繋がるプラットフォームが出来たのです。

 これから「n」を巻き込んだ「実験」がどう進んでいくのか。どんな「n対n」が生まれていくのか。僕も、とても楽しみにしています。

うまくいかなかったら、やり方を変えればいい

 僕は2007年からハワイと日本のデュアルライフを始めました。当時は、まだ前例がほとんどありませんでした。まわりからは思い切り心配されました。何を考えているのか。仕事は大丈夫なのか、と。

 うまくできる確信はなかったけれど、やってみようと思いました。それは、僕が学生時代から、ずっと追いかけてきたことだったから。うまくいかなかったら、やり方を変えればいいじゃないかと思っていました。

 2004年から3年ほど、毎月のようにハワイに行って準備しました。人のつながりを作ったり、住むエリアを探ったり。

 そして実際にデュアルライフがスタートして、僕は意外な発見をすることになります。それは、デジタルテクノロジーの進化でした。スタートした年の2007年にiPhoneが出てきて、いろんなことが、どこにいてもできるようになりました。パソコンすら開かなくても良くなったのです。

 2007年時点で、僕がハワイに住み始めた頃には、この世界観は想像もつきませんでした。しかし、これは今後も同じだと思っています。テクノロジーは進化するし、ますますいろんなことができるようになる。いろんなチャレンジができるようになる。そう僕は確信しています。


2020年から2030年の進化を想像してみる

 そして、2007年から2020年までの変化と、2020年から2030年までの進化を想像したとき、間違いなくこの先の10年のほうが大きな進化になるでしょう。ハワイでデュアルライフという実験を始めて僕が驚いた以上のスピードで、テクノロジーは進化していくはずです。とんでもないことができる可能性が出てくるということです。だとするなら、早く実験を始めたほうがいい。いろんなことをやり続けたほうがいい。

 コワーキングスペースも、オンラインサロンも、僕の中では新しい実験です。人生は壮大な実験なのです。コロナが改めて、それを思い出せてくれた気がします。

 このNoteだって、僕にとっては、新しいチャレンジです。どうして始めたのか、って? やってみたいと思ったからです。理由は、それだけ。やってみたら、何かが起きるかもしれない。それって、面白そうじゃないですか。

 何かを始めるか、始めないか。やってみるか、何もやらないか。それは、10年後にとんでもない差になって、現れてきます。それは、間違いないと思っています。

最後に、

この2ヶ月新規募集はしてなかったのですが、第2期9月生募集開始します。


本田直之

いいなと思ったら応援しよう!

本田直之
応援よろしくお願いします!