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【エッセイ】なんでもない日おめでとう

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日記風エッセイ。なんでもない日に感動しながら生きていたい。
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#note初心者

最も奇妙で神秘的な鳥は、旧ブログにいた

カカポがいない。 ここが書店だということを忘れて思わず呟いてしまった。カカポがいない。 …

本田読
4年前
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オンとオフしかないから、母の心を抉ってしまった

「わたし、生まれない方が良かったよね?」 母にそう聞いたのは4歳の頃だ。 母の名誉のため…

本田読
4年前
36

私あかん人やってん、今もやけどな

買い物へ行くときに必ず渡る橋がある。 その橋は大きな川に架かっている。川幅は広いがとても…

本田読
4年前
23

ひみつ道具なしで社会に適合したい

この日は快晴で、ドラえもんみたいな色の空だった。 先日、2人の友人から石切参道商店街へ占…

本田読
4年前
15

広辞苑を愛読し、ラメペンでアフロ犬を描いて叱られる子どもだった

断言する。10歳の私がもっとも熟読したのは、広辞苑だ。 小学4年生の頃の担任は、辟易するほ…

本田読
4年前
7

私は“ただの”本田ちゃんになりたい

彼女に置き去りにされたのは、後にも先にもあの時だけだった。 残暑厳しい9月の出来事だ。筆…

本田読
4年前
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手帳は着膨れるほど良い

毎年この時期は、季節の遠心力に振り落とされそうになる。 夏服でしぶとく凌いでいたが、気がつけば10月を半分も過ぎていた。ズボラな筆者も覚悟を決めて衣替えを始めなくてはならない。 よし、と一念発起して衣装ケースを開けると、昨年ネット通販で購入したものの、素材が分厚くて着るのを断念した秋服が出てきた。着られないわけではない。ただ、着ると確実に5kgは太って見えるのだ。 お世辞にも痩せているとは言えない筆者にとって着膨れは大敵である。まさか秋服でここまで着膨れるとは夢にも思わ

図書館へは、スープの材料を探しに行く

「残」という字が読めなかったので、頭の中でそのまま「残」と読んでいた。 この奇妙な文字を…

本田読
4年前
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