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【Techtonica/テクトニカ】工場自動化ゲーの新作をクリアしたので感想や攻略メモを書く
工場自動化ゲーの新作。舞台は薄暗い地下の洞窟。
でも色とりどりの植物が発光していて何だかんだ明るかったり。
https://store.steampowered.com/app/1457320/Techtonica/
早期アクセス時は粗が多かったようで、やや悪評が先行している印象です。Steam評価も「賛否両論」になっているけど、2024年11月8日の正式リリースに際し色々と改善されている様子。
自分は正式リリースから初めてプレイしたけど、ちゃんと面白く、飽きずに全クリ&全実績解除するまで遊べました。
ネット上に日本語の情報があまりにも無さ過ぎたので、ちょっとした感想や攻略メモを書いておこうと思います。
●劣化Satisfactory?
一人称視点の工場自動化ゲーとしてよく比較対象に上がるようです。
総合的なクオリティの高さは流石にSatisfactoryの方が勝る印象です。MAPは広大で美しく、レベルデザインやUIの利便性もかなり洗練されています。
ただしそんなSatisfactoryの劣化版かと問われると否であり、一長一短な要素も多いです。例えば、以下に列挙した点では明確に本作の方が好みです。
・電力や燃料の維持がかなりやさしい(正式リリースにあたって大幅に緩和された模様)
・組立機やコンテナには全方向に搬入出の口が多数ついていて、ライン構築がしやすい
・ベルトコンベアが支柱なしで空中に敷ける
・インベントリやコンテナの容量が膨大
・エレベータインベントリ(後述)が強力で、長距離輸送が非常に楽
・適性生物がいない。毒エリア・放射能エリアがない。体力の概念がなく落下死がない。
・どこでも瞬時に、かつデメリット無しで拠点にワープできる
また、良し悪しはともかく全クリまでの難易度はSatisfactoryの方が明らかに高いです。
Satisfactoryも今年9月に正式リリースされたばかりなので、最終フェーズまで全部体験した人って意外と少ない気がします。最終盤はダークマター周辺の仕様が複雑だったり、量子エンコーダーがバカみたいに巨大だったりで、プレイフィールが良好とはちょっと言い難い部分もあったり。
そもそも本作は探索&シナリオの要素も強めなので、同ジャンルながら結構別ゲー感はあります。建築面に限った話でも、グリッド制の3D自動化ゲーという点では、触り心地はむしろDyson Sphere ProgramやFactory Townの方が近い気がします。
●探索とシナリオについて
「探索しないと新技術がアンロックされない」
「やたら廃拠点に向かわされシナリオ読みをさせられる」
多分ここが本作の一番の賛否両論ポイントです。延々と生産ライン敷設作業に没頭したくとも、技術ツリーの解禁条件を人質に取られ、ちょくちょく洞窟探検に駆り出されます。
しかも
・序盤ほど生産関連が簡単ですぐ終わり、探索の比重が大きくなりがち
※中盤から徐々に逆転していきます
・序盤ほど壁破壊や機動力が弱く長時間探索になりがち
※中盤から改善され、最終的に広範囲破壊や自由飛行が可能になります
・差し込まれる字幕文章が(日本語訳精度が甘い癖に)ちょっと長い
この三点の影響で、探索とシナリオが中心という印象が強くなってる気がします。
とはいえ重要な探索箇所は壁越しにハイライトされ、タスク一覧やエレベーターでも目印が表示され続けるので、「探索時の見逃しによって新技術がアンロックできず詰み」みたいな事態にはならないです。レーダーのようなアイテムも製作できるようになります。
そして中盤からは即席の製造ラインや手作業では誤魔化しが効かず、腹括ってしっかりライン整備する必要が出てきます。砂エリアに差し掛かった頃にはすっかり工場自動化ゲーの顔になっています。
序盤さえ凌げば、「積み重なったタスクの何から手を付けるか考え、順々に拠点を拡充していく」という工場自動化ゲー特有の楽しい悩みはちゃんとあります。そろそろ基礎資材の供給を太くしておきたいし、中間部品を流用できるようラインを組み直したいし、こっちの区画はもう少し技術ツリーを開放してから本腰入れたいし……、といった具合に。
●プレイヤー向けの攻略メモ
以下に、プレイしていて少し分かり辛かった点や、先に知っておくとお得な情報をつらつらと書いておきます。
基本的な仕様の補足から、終盤の攻略情報まで含めて適当に記載するので、自力で試行錯誤したい人は注意して下さい。シナリオに関するネタバレはしません。
・リサーチコアを作っても技術ツリーのポイントが増えない
リサーチコアは作成後に地面に設置しないと有効化されません。
専用納品箱である「コア配置システム」を取得するまでは、邪魔にならない場所に適当に積み重ねましょう。
・鉱脈が有限なのが気になる
確かに有限ですが、内包量が膨大なので気にしなくも良いです。
一例として、もっとも消費量の多い鉄と銅ですら、自分は一番最初に見つかる鉱脈一つだけでゲームクリアまで完走できました(終盤になると錬金術じみた資材増殖が可能になるので、そもそも採掘不要ってのもありますが)。
・何から進めて良いのやら……
基本的には画面左上のタスクを解決できるように行動していけば間違いないです。
またプレイスタイルは自由ですが、新エリア開放時は探索優先を推奨します。
技術スキャンはもちろんのこと、コンテナからの戦利品が結構強いです。現在の進行度では自作できないような上位の製造機が入手できて主力になることもあります。
MAP画面を注視して壁の中のコンテナを探して掘り進めましょう。
・M.O.L.E.で壁掘るのダルい / すぐオーバーヒートする
壁堀り範囲や速度は技術ツリーによって順次改善されます。正直序盤が一番辛いです。オーバーヒートは「ヒヤシトゲの冷却水」を所持品に入れておくと防げます。
冷却水は最序盤では生産できないけれど、MAP上の箱から得られるので探しましょう。入手したら惜しみなく使って良いです。
・急に移動が遅くなった?
手持ちの物資が多くなると移動速度デバフがかかります。デバフ時は左下に赤い警告文が表示されます。
・深い穴掘っちゃって脱出できない
Escメニューからリスポーンしましょう。デメリット無しで拠点まで戻れます。
この操作は緊急時以外にも普通に有用で、頻繁に使う移動手段になります。
・探索漏れしてないか不安になる
「万物探知機」を作成後はアップグレードに項目を合わせて反応がなくなるまで探せば間違いないです。時に、探知機無しでは絶対に気付けないような深い地面の底にボーナスが隠されていることもあります。
注意点として、探知項目の「クレート」は取得済の場合でも(なんならコンテナ自体を回収しても)反応しちゃうようで、全部発見したかの確認には使えません。多分バグです。
ある程度シナリオ進めてから戻ってこないと入れない場所もあるので、保留も一考です。
・ルーターはどうやって作るの?
ベルトコンベアを合流/分岐させる為の所謂ルーターはアイテムとして存在しません。珍しい。
ベルトコンベア設置時(あるいは設置済)にVキーを押すことで、コンベアをルーターに変形できます。垂直コンベア(要アンロック)に関しても同じ操作で変形できます。
・生産ラインのイン/アウトが完璧にならない
機器にカーソルを合わせると分間辺りの生産量・消費量の数が表示されるため、一見するとキッチリ計算してラインを組めそうな気配があります。
しかし各設備は技術ツリーで順次効率が上がっていくので、完璧な収支を維持することは困難です。
リサーチコア(黄)開放後は数%単位でチマチマ効率が上がっていくため、ピッタリなライン構築は最後の最後まで不可能です。
・製造機MKⅡって速度変わらなくない?
前提として、製造機で物を作ると生産量が手作業の倍になりますが、製造機MKⅡでは生産量が更に倍になります。つまり手作業時の4倍です。つよい。
MKⅡが量産できるのは結構後になりますが、コンテナから幾つか早期入手できるので拾えたら活用しましょう。
・同じ製造機ばっか並べるせいでライン状況が把握し辛い
ALTキーを押すことで設定した製造物やインサーター等の情報をハイライトすることができます。便利なので常にONです。
このハイライト機能、全範囲表示のように見えて、自分中心の広範囲を表示しています。このハイライト範囲は設備にアクセスできる手の長さとほぼイコールになっています。実は本作は、コンテナや製造機にアクセス可能な距離が非常に長いです。
・発電機回しが面倒 / 発電機を増設したのに電力が増えない?
技術ツリーの開放で発電機の持続時間が伸び、水車を使えるようになると完全に自動化します。
また、一つの水車で回せる発電機の数は10台までで、11台目以降を連結しても発電量が著しく低下してしまいます。水車を追加すれば回せる発電機も20台30台と増えていきます。
・十分に発電してるのにモノレールやネクサスが動かない
一部の設備は発電されている電力ではなく、貯蓄された電気を使います。蓄電器を置いて電気を一定量貯めることで使用可能になります。
・蓄電器も置いたのにヴィクターの納品アップデートができない
電圧調整器を置いて、高電圧ケーブルをヴィクター下部の穴に接続します。
・貨物(エレベータインベントリ)に搬入 / 搬出ができない
中央エレベーターからアクセスできるインベントリは、通常のコンテナとは異なる独自の仕様があります。
①搬入:アイテム一種につき1スタック分しか入れられない
②搬入:他の階のインベントリ宛にのみ入れられる
=現在の階のインベントリには入れられない
②搬出:現在の階のインベントリからのみ取り出せる
=他の階のインベントリからは取り出せない
これらの仕様はインサータを用いた自動化の時にのみ適応されます。手作業であれば、上記の制限を気にせず自由に出し入れができます。
自動化ゲーでは拠点で大量生産した製品を他の拠点へ配送することが大きな課題の一つになりがちです。しかし本作はエレベータインベントリを活用することで、あまりに簡単に物資の輸送が実現できます。
初見時はポート数が多過ぎるように思えますが、その利便性に気付いて使い始めると全然足りなく感じます。
・アトランタム鉱石を掘りたいのに掘削機MKⅡがない
アトランタム鉱石登場時点では、掘削機MKⅡの入手はまだまだ先になります。最初は「採掘バクダン」を使って採取します。
ちょっと分かり辛いですが、アトランタム鉱石は鉄や銅のような鉱脈部分とは別に、その鉱脈の周囲を覆っている苔みたいな部分も存在します。最初はこの苔部分のみを採掘バクダンで採取できます。
・ツールベルト解禁したけど何が変わった?
Shift+マウスホイール上下の操作によって、ツールバーを3枚目4枚目と切り替えることができます(ツールバー右端のロック状態を解除しておく)。
画面上に表示されるツールバーは2行のままです。
・砂エリア何これ
12層以降の砂エリアは到達時点ではロクに探索できず、「排砂ポンプ」で砂を除去することで地形が露出し、内部の施設を歩き回れるようになります。
砂の高さは排砂ポンプを動かし続けることで、ゆっくりと下がっていきます。注意点として、排砂ポンプが燃料切れで止まってしまうと、砂の高さは徐々に元の高さに戻っていってしまいます。燃料の量産体制を整えましょう。
・屑鉱はどうやって作れる?
ネーミングが紛らわしいですが、屑鉱は鉄や銅と同じように掘削機で採取できる天然素材です。12層以降で砂を除去していくと屑鉱の鉱脈が見つかるので、そこから採取します。
馬鹿みたいに大量に消費するので、大規模な輸送もしくはインベントリの膨大さを活かした堀り貯め&テレポートハンドキャリーは必須です。
・「炭素のフレーム」が全然足りない
アクチュエータ製作に72個、掘削機ビットMKⅥ製作に100個とかなり沢山要求されます。素材となる「炭素粉末レンガ」は燃料精製でも使用します。
まず炭素粉末レンガを作るのための炭素粉末が500個必要で面食らいますが、砂エリア到達時点では「植物物質レンガ」を発破精練するのが高効率です。
植物物質レンガの大量生産はちょっと面倒ですが、実は砂エリアに点在する木の根っこを破壊すると容易にまとまった量を回収できます。
炭素は砂の下に鉱脈としても存在します。この鉱脈を発破掘削機で取り囲んで採掘バクダンを垂れ流しても、直接レンガの状態から採取できます。
リサーチコア(緑)技術の『圧砕機スクラップの浸潰』も相当に便利ですが、生産速度が遅くこれ一本に頼るには結構な数のクラッシャーが必要です。
・「セサマイト粉末」が全然足りない
始めは頑張って「セサマイトゲル」を作って、それを精練するのが良いと思います。技術ツリーを見渡すと、他にも色々と生成ルートはあります。
最終的には『セサマイト粉末の抽出』を解禁・使用することで大量入手できます。使い切れず余りまくります。
・タスクにある修理ドアHA-1976ってどこ?
4層にある扉です。壊れた天井から中に侵入できるので修理しなくてもいいやつです。
バグなのか、終盤になって急にタスク欄に表示されるようになりました。多分無視しても大丈夫です。
ちなみに律儀にアイテム納品して修理するとちょっとしたツッコミが入ります。
・リサーチコア(黄)って必須?
一切作らずとも、エンディング到達や全実績解除は可能でした。
リサーチコア(黄)の技術は効率を高めるものが多いので、手を出すにしても、まずはリサーチコア(緑)の技術を全て解禁してからが良いでしょう。
ちなみにリサーチコア(緑)の技術は、前述の『セサマイト粉末の抽出』に始まり、既存製品の大量生産レシピも、クラッシャーによる分解レシピも、相当強力なものばかりです。
一度に冷却水やバイオブロックを500個作れるようになったり、屑鉱から様々な上位部品を直接作れたり、鉄鉱石粉末1個とセサマイトインゴット2個から鉄インゴットが100個作れたり、割とやりたい放題です。リサーチコア(緑)は積極的に作り、どんどん解禁しましょう。
サムネイル画像はゲームクリア時の工場の一角です。スペースを贅沢に使ってだだっ広く展開するスタイルなので、スクショ画角に収まりきらないんですよね。
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