文章を書く練習

エッセイとか小説とかを書きたいと思っています。オタクです。

文章を書く練習

エッセイとか小説とかを書きたいと思っています。オタクです。

最近の記事

最初で最期の配信タイトルは「余命三日だけど質問ある?」にしよう

今日もすこぶる健康なので、このまま不老不死になりたいとつくづく思う。誰だって一度は妄想するだろう。もしも悠久の時を生きることができるなら。古今東西における人類共通の夢だ。……そうでもない? あなたはどうだろうか。 かくいう僕も昔は、不老不死は否定派だった。命には限りがあるからこそ価値が云々。死ぬときゃ死ぬで構わない。必死こいて生へ執着する程でもなかろうと、それは高尚な理念でも何でもなく、ただのゆるい諦観だった。死の恐怖から目を背けないことが、自然の摂理を受け入れることが、成

    • 続・たった今視界に映ったものだけをテーマに日常エッセイを書く

      視界に映るもの全てがnoteのネタになる、みたいなことを漠然と考えて、じゃあ実際にやってみるかと思い立った二回目。 タイトルを意識しつつ改めて自室を見渡すと、視界は数多の単語で溢れていることに気が付ける。それらの片っ端から引き出し線がピピピと伸びて、大小様々な思索テーマが提示されるのだ。 とてもじゃないが全部は処理しきれない。そんな時、脳みそとPCをUSBケーブルで繋いで、noteと言う名のゴミ箱外付け保存機関に思考を直接出力したくなる。 ・マスク 60枚入りのものを

      • 怒りは抑制するのではなく計画的に利用するべき

        上司が部下のミスを指摘したとする。明確にお叱りのシーンではあるが、口調は淡々としていて、怒りっぽくも詰問じみてもいないとする。その理由はなぜだろうか。 ・上司の性格が温厚だから ・ミスの程度が軽いから ・普段の真面目さが評価されているから ・怒っても無意味、ないしマイナス効果になると思っているから ・昨今のハラスメント意識が徹底されているから どれも全然あり得るケースだろう。 ただし、他にこうも考えることができる。「怒り」による感情的な圧力を用いらずとも、部下には理解す

        • 2024年に遊んだゲームの雑感を書く(5月~8月編)

          ゲーム雑感シリーズ。2024年5月~8月にプレイした分。 同じ4か月でも前回より数が多め。50時間以上やった作品もあれば、30分で飽きたものもある。 ⑧東方夜雀食堂 - Touhou Mystia's Izakaya 東方の飲食店経営ゲー。ドット絵がやたら可愛い。その出来の良さは作品価値の50%を占めるといっても過言ではない。二次創作ゲームらしく、登場キャラクターは東方projectでお馴染みの面々。 経営フェーズは素材を組み合わせて調理し、テーブルまで配膳するというも

          食べ物ってなんで無駄にしちゃいけないんだっけ

          飲食店で料理をほとんど食べずに残しても、別に法律違反にはならないんだよな。 とある初見の中華料理屋で、僕はそんなことを考えていた。目の前には一口だけ食べた担々麺。とても不味い。逃げるように視線を上げれば、日曜の昼時なのにがらんとした店内。あぁ、ヒントは最初から示されていたのだ。 注文した料理が運ばれてきた時点で嫌な予感はしていた。 ラーメンどんぶりにはスープがなみなみ11割は注がれており、つまり1割は下の受け皿に零れ落ちていたのだ。それを平然と渡されるのだから絶句した。

          食べ物ってなんで無駄にしちゃいけないんだっけ

          この面倒くささまで一つのパターンに当てはめないで

          ・物語のパターン ミステリー小説の全てのトリックはアガサ・クリスティーが書き尽くしてしまった、らしい。真偽はともかく、言わんとすることは分かる。この言説は賛辞であると同時に、物語パターンの鋳型が有限であることの示唆であるとも思う。 昨今のミステリー小説は、斬新なトリックを追及するより寧ろ、鮮やかな叙述であったり人間同士の関係性に重きを置いた作品が多いと聞く。いわゆるホワイダニットというやつだ。読者層もまた、ミステリーに精通していればいるほど、物語のトリック構成以外の、別の

          この面倒くささまで一つのパターンに当てはめないで

          2024年に遊んだゲームの雑感を書く(1月~4月編)

          去年も書いてたゲーム雑感シリーズ。今年は3分割で投稿してみる。前回は前後編に分けても量が膨大になってしまったので……。 MTGやLoLやソシャゲみたいなずっと遊んでる作品は除いて、今年に初めて遊んだゲームだけピックアップしています。 ◆2024年1月~4月 ①Palworld / パルワールド 年始早々色んな意味で話題になった問題作。ポケモンを筆頭に様々なゲームをパクってリスペクトしている。パルという野生生物をボールで捕まえ、育成してバトルさせたり、資材集めやアイテム

          2024年に遊んだゲームの雑感を書く(1月~4月編)

          猫とシーシャと呼吸する感覚

          「猫なんかよりも道端に散乱してるガラス片でも眺めてる方が好きだよ。綺麗だし臭わないし」と何気なく発言して、想定以上に白眼視されたことがある。僕は口調こそ冗談混じりなものの、本音ではあった。その場にいた複数人の誰にも同意を得られなかった。残ったのは「あ、一線を引かれたな」って感覚だけ。リアル対人関係では二度と口に出すまいと誓った価値観の一つである。 猫が特別嫌いという訳じゃないけど、人間社会において覇権を握り過ぎだとは常々思っている。猫愛しの信条は権威的だ。そもそも動物好きに

          猫とシーシャと呼吸する感覚

          ドライブ to 雨中ステーション

          雨を全身で体感したい場合はどうすばいいか、と考えていた。雨天時に何も持たず外に出て、濡れ鼠にでもなるのが手っ取り早そうだ。では雨ではなく「雨音」なら? 生身で水滴を浴びても音が際立つイメージはない。傘を差すのが妥当な案だろうが、いささか無難が過ぎる。 その日の夜、私は社用車の助手席で、雨粒が車のルーフ(屋根)をコツコツ叩く音を聞いていた。ビニール傘が鳴らす音より、響き方が少しだけ硬かった。「雨音」という単語はまるで水の粒が主体のようだが、音の階調は受け側の材質に依存して変化

          ドライブ to 雨中ステーション

          note初投稿からちょうど2年9日経ったということで

          ダッシュボードを開くともう、noteを始めてちょうど2年9日経つのだと実感する。表現も内容も中々にヒドイコトを言っており、完成度も甘いものばかりだが、曲がりなりに中実の詰まった出来だとは思う。例えばSNSの投稿を見返してもこのような感慨は得られない。 9日超過しておいてちょうど? もしそのような無粋な突っ込みを浮かべてしまったのなら、今一度己の固定観念を見つめ直すべきだろう。時間は絶えず連続して流れ続けており、そこに区切りが設定されているのは人間の恣意でしかないのだ。節目と

          note初投稿からちょうど2年9日経ったということで

          電子書籍に埃は降らない

          自分の本棚の行く末を考えることは、自分の人生設計を想像する行為に近しい。 ◆ 先日たまたま書店に寄る機会があって、山竹伸二『無意識の正体』を購入した。タイトル通り「無意識」に関する研究歴史や概念について深く言及している本で、学術的だけど面白い内容だった。知見は現実の認識を変える、を体現したような一冊である。 思えば最近は漫画も本も電子版での購入が殆どで、冊子を手に取ること自体が本当に久しぶりだった。「紙の本は良いですよね、ページを捲る感触、インクの匂い、適度な質量から伝

          電子書籍に埃は降らない

          たった今視界に映ったものだけをテーマに日常エッセイを書く

          視界に映るもの全てがnoteのネタになる、みたいなことを漠然と考えて、じゃあ実際にやってみるかと思い立った回。書きたいことリストが溜まると、内容を厳選しがちになって良くない。もっと気楽に、浮かんだままの思考を垂れ流すような文章を書きたいのだ。拘りって大切だけど、凡人にとっては腰を重くする毒であるとも思う。軽率さを取り戻すような儀式を意識的にすることは、だから案外重要だったりする。 ・LANケーブル デスクのケーブル穴から未接続のものがちょこんと顔を覗かせている。これは在宅

          たった今視界に映ったものだけをテーマに日常エッセイを書く

          自分の担当クラスでいじめ問題が起きかけた話

          昔、自分の受け持ったクラスでいじめ問題の前兆が起こりかけたことがあった。大学生時代に塾講師のアルバイトをしていた頃の話、小学六年生8人クラスでの出来事だ。 とはいっても程度は極めて軽微なもので、友人同士のじゃれ合いとして静観も全然あり得るくらいの温度感ではあった。ただちょっと、一方的で一人対多数の構図が気に掛かっただけ。そして顛末を先に語ってしまうと、この件は大事には至らず早々に沈静化することになる。 断じていじめ行為を肯定する意図はないが、ターゲットの生徒はいかにもとい

          自分の担当クラスでいじめ問題が起きかけた話

          「結婚したくない」と「結婚できない」はほぼ同じ

          PCをシャットダウンしてリアルで友人と会えば、同世代の男も女もみな結婚の話題ばかりでうんざりする。結婚って最近はそこまで流行ってないよ? 年々の独身率の増加からも分かるだろ? ……今を必死に生きている彼ら彼女らには、こんなバチクソにセンスの有る冗句にも苦笑い一つ返す程度の余裕しかないようで、不憫に思う。心底つらい。 「結婚したくない」などと対人の会話では言いたくないものだ。そのフレーズはいかにも独身者による強がりの常套句といった具合で、みっともなくて口に出すのは憚られる。本

          「結婚したくない」と「結婚できない」はほぼ同じ

          エモくてピコピコ宇宙な音楽を聴きたい人向けの曲紹介

          たまにやる、最近ハマってる音楽を紹介するやつです。実際に自分が無限にリピートして聞いて全然飽きてない曲を厳選しました。全体的にテンション高め。添えてある文章は結構関係ない雑感だったりします。 凄いのは作曲をした方々の筈なのに、それを見つけて集めて並べただけで自分がとんでもなくセンスの良い人間だと錯覚しそうになるよね。粒ぞろいのプレイリストを編集しきった時って、御し難い全能感に満たされがちである。 ・Quantum Magic CosmicRadio2024という企画の応

          エモくてピコピコ宇宙な音楽を聴きたい人向けの曲紹介

          噛み応えも日々変化し続ける日常エッセイ

          花粉症 今年は花粉症の症状が過去に類を見ないレベルで軽く、快適な春だ。花粉の飛散量が特別に少ないわけじゃない。単純に在宅勤務の割合が増えたことにより、花粉のゴールデンタイムである朝夕の外出機会が激減したのだ。買い物は日が落ちた頃に行けば事足りるからね。 結局、花粉の症状を究極的に緩和させたのは、薬や食事や睡眠といった身体能力を調整する方法ではなく、在宅勤務の環境に就けるという社会的な能力によるものだったのだ。アレルギー反応は体の問題だが、体を改善するのではなく、文明社会の

          噛み応えも日々変化し続ける日常エッセイ