私もいつか子育てを支えるおばあちゃんになるぞ!『おばあちゃんがおばあちゃんになった日』
相変わらず、図書館通いを続けている我が家。
そこで今日は、久しぶりに図書館で借りた絵本の紹介をしたいと思います!
『おばあちゃんがおばあちゃんになった日』 長野ヒデ子作
以前、『おかあさんがおかあさんになった日』の紹介をさせていただきまして、私の好きな絵本の一つです。
そのおばあちゃんバージョンを見つけたので早速借りてみた、というわけです。
ストーリーは、第3子が生まれたばかりのご家族を、おばあちゃんがお手伝いをするというもの。
一言で感想を言うなら、「え~~こんな素敵なおばあちゃんに、私もなりたいー!」。
まず、子どもたちとの関わり方が絶妙というか、良い距離感を持っている印象を持ちました。
幼稚園の帰り道、お母さんと一緒だと急いで帰るけど、おばあちゃんとは道草をしながらゆっくり帰れる。
歌を歌ったり、草花で遊んだり、粗大ごみに出ている体重計に乗ってみたり。
そうやって子供たちがやりたいことには寄り添いながら、あれこれ欲しいと言われた時はうまく受け流して、より良い方向に優しく誘導します。
つかず離れず、見守ることを、自然にやってのけている。
おばあちゃんが、ご自分の育児を経験した上で、自分の息子夫婦に何がしてあげられるかを考えているように感じました。
特に印象に残っているのが、真ん中の女の子の寂しさを受け止めてくれている場面です。
真ん中の女の子は自分が一番下だったのに、赤ちゃんが生まれてからお母さんが赤ちゃんばっかり構っている気がして寂しい、という描写が所々あります。
そして、その女の子の寂しい想いを、お手伝いにきているおばあちゃんが優しく受け止めている様子も、同時に描かれています。
ああ、こんなおばあちゃんが居たら、みんな3人目産もうってなるかもなぁ、とつい思ってしまいます。
この絵本で描かれているような、おばあちゃんとちょうどよい関係性を持てている家庭って、どのくらいあるのかなぁと、ふと思ってしまいます。
もちろん色んな環境・事情があるご家庭があることは承知の助、都市化が進んで核家族が当たり前の現代。
それでも、国が豊かになって暮らしが便利になっただけでは、決して子どもが産みやすい環境が整っているばかりではない、と思います。
「子どもを産みやすい」というと、どうしても最初にお金の話が出てきてしまいがちだけど、それよりも大事なのは、小さな子どもを育てる家族を大きな心で受け入れてくれて、頼ったら助けてくれる環境があることではないか、とこの絵本を読んでいて感じました。
頼りたいと思った時に頼れる人や場所があるかないかで、子どもの出生率は大きく変わるんじゃないかなぁ。
絵本のなかの最後のページにある言葉です。
自分の大切な子どもを、宝物のように想って、未来への希望を託して、共に育てていく。
そんな存在が、物理的に近い距離にいることは、子育て世代のおとうさんおかあさんにとって、本当に心強いと思います。
それがこの絵本のようにおばあちゃんであってもいいし、近所のおじちゃんだっていい。
私も、このおばあちゃんみたいなおばあちゃんになって、
たからを、きぼうを、育てていきたいなぁと思いました。
長野ヒデ子さんの絵本、素敵なものが多い~~。
実はいま、長野ヒデ子さんの大人向けの書籍も合わせて借りているので、はやく読みたい気持ちがさらに増しました~~!
では今日はこの辺で!
最後までお読みいただきありがとうございました!
hona