子どもが、蜘蛛を逃がしてくれた。子どものゴールを、親が設定できてしまう怖さ。
今朝、家の中に、蜘蛛がいました。
よく見る1cm くらいのちっこいやつじゃなくて、15cmくらいの、まあまあ大きくて、足も太くて、動きも速い、蜘蛛です。
怖いやつ。
『蜘蛛を逃がす』フィールド発動
何を隠そう、私は虫が苦手です。
家の中で大きめの虫に出会ってしまったら、まずはかなり大きな声で叫びます。
夫には、「虫に出会った時にその声だと、本当に危険な時の叫び声と区別がつかないから、もうちょっと抑えて欲しい」言われますが、反射的に出る声なのでどうしようもない。
なので、今回ももれなく、大絶叫からのお出迎え。
というわけで、朝から我が家には
という大きな課題が勃発しました。
まず、夫を頼る。
朝は夫がテレワークしてたので、「トイレに大きな蜘蛛がいるから逃がしといて欲しい」お願いしたら、前に出かける前に「逃がしたよ」と連絡をもらってほっとしていました。
そのはずが。
帰ってきたら、まだいるじゃないですか、お蜘蛛さん〜〜(泣)
今日夫は帰りが遅くなる予定だったので、もう夫には頼めない。
そこで白羽の矢が立ったのは、小2息子です。
小2息子を頼る、ミドサーhona
幸いなことに、虫には強い息子くん。
息子も私が虫が苦手なことは重々分かっているので、私が「息子くん、くもさんを何とかに外に逃がしてほしい」とお願いした時も、「はいはーい!」と快諾してくれました。
普段よく見る雲とは大きさが桁違いなのと、動きが早いのと、すぐ隠れちゃうこともあって、なかなか苦戦していました。
それが、あるタイミングで洗面所に蜘蛛さんを誘導して、何度か勝手口から外に出そうと試みていたところ、ちょうど良いタイミングで息子くんが勝手口のドアを開けて、蜘蛛さんがそこから出て行ってくれて!!!
最終的にはことなきを終えました。
ようやく課題解決した後には、息子くんと、あと息子と一緒に果敢に立ち向かってくれた娘と、ハイタッチをしてハグをして、2人の健闘を称えました。
『親は、子どものゴールを設定できてしまう』恐ろしさを痛感
その時の子供たちの表情が、すごく達成感に満ち溢れているとともに、とても嬉しそうな笑顔だったな、というのが心に残っています。
もちろん自分でやりきったという達成感もあると思うけど、彼らの心のどこかに、『お母さんがやって欲しいことを自分たちがやりきることができて、褒めてもらえた』ことに対しての喜びも、あるのかなと感じました。
そうやって、子供たちが私に褒めてもらう、認めてもらうことで喜びを感じてくれるというのは、親として素直に嬉しいです。
一方で、少し怖くもなりました。
なぜなら、『おかあさんに認められる』ことをゴールにして、彼らが物事を達成しようとしてしまうこともある、と簡単に想像できてしまったから。
極端なことを言えば、私が今回蜘蛛を逃がしてほしいではなく『蜘蛛を殺してほしい』とお願いしたら、彼らはそれを目指して行動してしまったかもしれない。
行動の倫理性や正しさは、子ども達は大人から無意識に受け継いでいく。
もし親が『虫を殺してほしい』ことを強く望めば、「虫は簡単に殺していい」というメッセージを彼らに伝えることになってしまうかもしれない。
それくらい、身近にいる、特に『親』という立場の大人が子どもたちに与える影響は、ものすごく甚大なのだ、と改めて感じました。
安心して眠れます
というわけで、息子くんと娘ちゃんのおかげで、寝室のドアを開けたままでも安心して寝ることができます、ありがとう。
では、今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!
hona