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絵本紹介『おかあさんがおかあさんになった日』。子どもの心が喜び、嬉しくなる本。

先月から、地域の図書館に通い始めた我が家。

今日も午後には、子供達と一緒に図書館に本を返して、また借りて来る予定です。

前回は合わせて28冊の絵本を借りてきました〜


先日借りてきた絵本の中で、子供たちが気に入って何回も読んでいた本を、ご紹介したいと思います・ω・


『お母さんがお母さんになった日』長野ヒデ子作


タイトル通り、お母さんがお母さんになった日、つまり子どもを産んだ日のことを、丁寧に描写してくれている絵本です。
寝かしつけの時、特に年少の娘がよく持ってきて、読んでいました。
そして娘は、

「○○も、トントンしてた?あしで?おなかにいるとき」

と何度も聞いてくれました。そのたびに、「そうだよ」って答えました。

振り返ると、こういう会話をするひとときが、すごく嬉しいなって思います。
出産について子供と話す機会が、ふだんなかなかない。だからこの絵本を読んだことで、「ママはどうやって2人を産んだのか」「パパはどうしていたのか」などの話をするきっかけになったなあと思います。

絵本を読み聞かせすると、この親子の会話が増えるって、まさにこういうことだなと実感しました。

こちらの本が最初に出版されたのは、1993年のようです。
なので細かいところを見ると、今の病院とはきっと違った様子があると思います。
私が少し気になったのは、お医者さんの言葉遣い。お母さんに向かって「〜しなさい」と命令口調なのです。「お医者さんが偉い」という安直な印象を子供に与えてしまうのは避けたいと思い、私が勝手に「〜しましょう」という言い方に変えました。
しかし時代錯誤を感じたのはそれくらいで、むしろ30年前の風景がありありと表現されていることは、子供達が文明の進歩を感じる上で、学びになるのではないかなと思いました。

そして、長野ヒデ子さんの温もりあふれる絵と文章で、お母さんの気持ちが丁寧に描写されているなあと思いました。

絵はおそらく色鉛筆かクーピー?のようなもので描かれています。主人公のお母さん、その旦那さんのしぐさや表情だけでなく、病院の設備や道具、看護師さんや患者さんの表情など、細かく書き込まれています。
全体的にどこか優しさを感じる絵の色合いとタッチに、お母さんの子供を思う気持ちも、描写されているのかなと思いました。

文章は、決して長くないけれども、子供が受け止めやすく工夫がされているような気がしました。
それは、「生まれた我が子に語りかける口調」で書かれているからです。
読み聞かせを聞いている子供にとってみたら、お母さんが自分を産む時の話をしてくれているかのように聞こえて、嬉しくなるんじゃないかなぁ。「わたしのこと、話してる!」「ぼくが生まれる!」って。
だからこそ、子どもも何度も読んでほしくなるんじゃないかなって、思います。


私が選んでくる絵本もあるけれど、ほとんどは子供たちが、彼らの直感で選んできた本です。
自分が内側から欲しているものを感じ取り、それに合うものを自らつかみ取る力が備わっていて、しかも発揮できる子供たち。すごいなあ〜。

私も次は、頭で考えずに、純粋にいいなって思った本を、借りて帰ってこようかな~と思ってます(*^^*)


では、今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました !


hona


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