7月第2週 今週のおすすめ「本の話」 5選
今週7月6日(水)は文春文庫の発売日でした。今月もさまざまなラインナップを取り揃えております。
その文春文庫からは、酒井順子さん『無恥の恥』文庫化記念として小林聡美さんを迎えた対談を公開します。そしていよいよ8月3日発売の『御留山』でついに完結を迎える「新・酔いどれ小籐次シリーズ」。佐伯泰英さんのニュースやルポをお届け。
7月5日(火)に『凍る草原に鐘は鳴る』が発売となった、新・松本清張賞受賞作家の天城光琴さん。デビューまでの道のりを伺いました。また、文春オンラインからは芥川賞候補作としても話題の年森瑛さん『N/A』の書評を公開します。
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★「『大丈夫。誰もそんなに気にしてないから』っておまじないを唱えてます(笑)」
『無恥の恥』(酒井 順子) 文庫化記念対談 ゲスト・小林聡美さん
酒井さんが、「恥」についてお話を伺いたい! とラブコールを送ったのが小林聡美さん。
俳優という人前に立つお仕事ながら、「恥ずかしい」という思いをずっと抱き続けているという小林さん。
いつも新鮮で、唯一無二の存在感の秘密はそこにあるのかも……?
★2022 佐伯泰英刊行プロジェクト
ニュースがさらに目白押し。代表作がついに完結! あのシリーズも電子版で刊行開始!
江戸の世では老齢と言って良い49歳、イケメンでもなくお金持ちでもない大酒飲みの男が主役の『酔いどれ小籐次』シリーズは総計45冊、累計900万部の大人気作。
そのシリーズが、8月3日発売の『御留山(おとめやま) 新・酔いどれ小籐次(二十五)』で完結します。
● 最終巻には、「決定版」名物の『巻末付録』が復活!! 担当編集者が、舞台となった豊後森藩(現・大分県)の参勤交代ルートを辿った楽しいルポの一部を先行公開します。
● 最終巻刊行を記念して、「酔いどれ小籐次 決定版」名物の巻末付録から「新兵衛長屋~小金井橋 踏破の記』(2巻『意地に候』所収)を全文公開します。
その他、ニュースまとめはこちらをどうぞ
★新・松本清張賞受賞作家のデビューまで――
『凍る草原に鐘は鳴る』(天城光琴)
横山秀夫さん、阿部智里さん、川越宗一さんなど、幅広いジャンルの人気作家を輩出してきた松本清張賞。今年の受賞作は、架空の国を舞台に、突然ある“異変”に襲われた人々を描くファンタジー小説です。
「多くの読者が、きっと自分の『今』を見いだせる小説だ」(辻村深月さん)、「現実が想像力を凌駕してしまっても、芸術は無力ではないのだと勇気づけられた」(東山彰良さん)と評された受賞作『凍る草原に鐘は鳴る』は、どのように生まれたのかを伺いました。
★「尊重」「配慮」がひとり歩きする社会のしんどさを描く……芥川賞候補作
『N/A』(年森 瑛)
第127回文學界新人賞の選考会では、異例の満場一致で受賞が決定した『N/A』。優しさと気遣いの定型句に苛立ち、肉体から言葉を絞り出そうともがく魂を描く、圧巻の作品です。
大前粟生さんによる書評です。
お知らせ
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