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「いいサービス」って何だろう?安さの裏にある、悲しいカラクリとは

先日、noteでこんなつぶやきをしました。

今日の暮らしが精一杯と言う人々が「安価なモノ」を求めるのはいいと思うんです。ただ、生活余力のある人々が「安いのが1番」となってしまうのは大きな問題じゃないかなと。そう言う考えが、誰かの過剰労働を生んだり、誰かの時間の搾取をしているとさえ思う。価値に正当な対価をつけてこそでしょ。

「安い」ということは一見「いいサービス」に感じますが、実のところ悲しいカラクリの元に成り立っていることがほとんどだなーなんて感じている今日この頃。その話を紐解くべく今日も行ってみましょ、レツゴ!

「観光に行くには最高の国」となった日本

まずは、戦後からの経済発展の話に遡るのですが。戦後から長く、多くの企業が自社の生き残りをかけ「価格競争」をしてきたんですよね。それぞれの企業が「価格競争に負けまい」と、どんどん価格を下げました。その結果、日本は高サービスで低価格「観光に行くには最高の国」を完成させることができました。

上記は、皮肉混じりの言いようですが私自身も「安いってありがたい」と思ったことは何度ももあります。そして現在もひとり親の経済状況を考えると安いことの恩恵に授かりまくっているのが事実です。

低価格社会の引き起こす脅威

しかし、心のうちでは「低価格」にかなりの疑問を抱えてはいます。

大きく理由は2つあって、ひとつは経済の衰退化。「有事の円」と言われていた時代も完全に終わりを告げた感ありますよね。お金の面だけを切り取ると海外に行くのはかなり敷居が高い。

そして、もうひとつ。それは、低価格競争によって生まれた労働者の過激な消費の在り方について。

例えばですが、マンションなどの巨大建設について。人生に大きく影響するマイホームが安く買えたらそれは嬉しいですよね。その期待に応えるべく価格を下げるには、人件費を減らすことや資材をケチることが大きく影響してくるのだと思います。けれど、人件費を削ると労働者たちの過労や集中力の低下なども引き起こします。また、資材をケチることで、購入後に耐震構造に問題が生じ大きなニュースになったケースも過去にありました。数十年のローンを組んで購入した側にするといたたまれない。車業界やハウスメーカーなどでも同じようなケースはあるのかななんて感じています。

詳しくはないのですが、長距離バスの運転手の事故なども低価格競争が起因している可能性もあるかもしれません。兎にも角にも、低価格の裏には大きな問題が潜んでいることを忘れないようにしたい。そんな風に考えるようになり、最近の私は化粧水や食事など体に取り込むものについて、あまりにも安価だと不安を覚えるようになりました。

お客様文化、消滅してほしい!

話は逸れるのですが、日本には「お客文化」がまだ蔓延っていて、客の言ったもの勝ちになることが未だ数多くあります。そのクレーム客の要望に答えていこうとする姿勢が、価格に見合わないサービスを組み込んだり価格を下げたりして、結果この国は円安大国として衰退してしまったんですよね、きっと。

私たちが忘れてはならないことは、分不相応なサービス提供や低価格の裏には誰かの睡眠不足、過剰労働、低賃金、など「苦しみ」の上に成り立っているということなのではないでしょうか。

ではでは!



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さおり@特別支援の本棚
いただいたサポートは、我が家の自閉症児2人のおやつか私の一息の休憩代に使わせてください。私もいつか、ひとり親や障害児育児にサポートできる側に回りたいです。

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