インタビュー
コロナ禍になりZOOMでインタビューを受ける。ワークショップでファシリテーターを行うが増えている。
過日は、とある方からZOOMでのインタビューで聞き足りなかった部分を聞きたいと電話を頂いた。10分の予定が40分になり(笑)、かなり深い話になった。
さて、そこで感じるのはインタビューは相手があってだなということである。テニスの壁打ちで言うなら、まっすぐな壁であり、鏡であれキレイな鏡でなければならない?と考える機会になった。
上記のノートもインタビューを受けた方も、した方も知っている。読んで感じたのは、杉本さんの受け答えの素直さであり、それを引き出したインタビューした方が、良き鏡になられていることだ。
我々は往々にして、こういう答えが欲しいなどと考えてしまう。しかし、相手をコントロールをしようとしてはならない。相手の思いを虚心坦懐に受け入れることが必要であろう。
かつて仏教情報センターでテレホン相談を受けていたし、今も自坊で人生相談を受ける。しかし、お坊さんは何の専門家か?と言われると答えに躊躇します。僧侶は本来、遊行者でもあるから、ニートなり、プー太郎とも言え、何の専門家でもない。
ただ、仏教の価値観、欲望を減らすコントロールすることで人生は楽になる。ということを知り、それを実践しようとしている人とも言える。
資本主義の中にあって、資本主義に染まらない価値観に生きる人間とも言える。故に、多くの相談者の価値観と真逆な立場に立っている。そこにこそ価値があるのではないか?
超俗の視点とも言えよう。自分は欲望に負けることは多いが、欲望を超えていきれば楽になれることは知っている。頭は知っても体が出来ているとは言えないが…。
それでも知っていることは大事だと思う。身も心もまだまだ修行中だと感じる一時だった。