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立ち止まる
積読が増えて仕方がない…という環境ながら
どうしても読まないといかんと考える本が数冊あります。さて、今回は松本紹圭さんや星野哲さんもご紹介されている本書。
早く読もうとして、携帯でキンドル入れて購入。しかし、字間と文字の小ささなどで、なかなか読めない…
それでも何とか読み終わりました。内容はかなり考えさせられます。ある意味、心の奥底で感じている。現代社会の限界、我々も含めた人類の責任…次世代への環境悪化を如何に減らすのか…解法が書かれているわけではありませんが…(事例は載ってますが、マニュアルはない。)
少なくともSDGsに盲目的に賛同するのでなく、立ち止まって考える必要があることを示しています。
某研究所に、いていつも思うのがこれで、イケイケばかりでなく、立ち止まる。吟味するがあまりに少ない。あそこで上手くいってるから真似しようという発想で研修を組み立てたりして付和雷同しているケースが多い。多角的に考えることが大事だといつも主張してますが…ドン・キホーテになっています。(笑)
諦めるとは、もう希望や見込みがないと思ってやめる。断念する。と日常使います。
しかし、仏教では、諦は真理や悟りを意味します。
ものごとをあきらかにして生きる。そのためには意図的に立ち止まるが必要になる。
先程、解法が載ってないと書きましたが、作者は問題提起だけをしたわけではありません。答えが一つという話ではなく、できる方法の模索はそれぞれに任されています。つい楽をしたくなる自分は、明確な答えや方法が欲しくなりますが…
グランドデザインの変更を促す本書は、大きな分岐点に立った人類への警告書であると共に、私達のあり方を問うているとも言えそうです。
ハラリ氏の本と共に考えさせられる。今年、読まねばならなかった一冊と言えそうです。