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オンラインとオフライン

昨日39県で非常事態宣言が解除されました。千葉県はまだ、非常事態宣言中。数的には問題ないようですが、立地条件のためのようです。

さて、この非常事態宣言中、皆さんはどのように過ごされていますか?

私個人は安居と考えるとこのノートでも述べましたが、この間、オンラインでの資格取得の挑戦や読書会、研修会、哲学カフェへの参加なども行ってきました。

そんな中で今感じていることを書いてみたいと思います。

オンライン疲れ

オンラインの研修会は、実はコロナ騒動以前からzoomを用いて行っていました。有志の集まりで勉強でき、時間も会場も必要ない。全国の友人と話せるので、非常に便利だと感じていました。そもそも飲めない人間なんで、煩わしさがないありがたいと感じていたのは事実です。

また、読書が趣味でさして一人でいることも苦痛と感じないタイプなんで当初は、仕事が減って寺の子ども会やリトミックの活動や法事などの供養にダメージはあるが、精神的にはそれほどと感じていました。

ところが・・オンラインが続き、外出すなわち本屋にいくとか人と会うが減るなかで、嫌になってきたのが、ZOOMに映る自分の顔と動けない圧迫感です。

そもそも、自分の見た目が悪い。目付きが悪いと言われたり、高圧的と言われたりしているから、自分をみたくないのに見なくてはならない。

本屋や古本屋に自由に行けない。時間と共に苦痛が増えてきます。体は動かしますし、適当に仕事はあるからなんとか精神的に維持できますが・・

オフラインの価値

こうなると嫌でも感じるのは、オフラインの価値です。今まで普通だった人と会う。食事に家族といく、本屋に寄るができない。

ある意味、見ず知らずの初対面の方々とオンラインで哲学対話や読書会をする・・結構ストレスがかかる。その人が悪いと言ってるのではないのですが・・やはり怖くないとは言えないし、緊張感ありますね。

ビビりなんです。(笑)

現前僧伽と四方僧伽

ここで思うのは、道を共有するグループ、有志のあり方です。昔インド仏教では、僧侶は目の前の修行団体と各地に散らばる僧侶の修行団体を現前僧伽と四方僧伽と分けて考えていました。

現前僧伽はリアルな身体的な集団であり、ともに生きていく集団です。一方で四方僧伽は、志を共有する集団、理念的な集団と言えます。

もちろん、戒律があり、志とルールの共有がありますが・・どちらも大事です。届かない場所にいても背中を押してくれる存在として四方僧伽は大切です。

しかし、四方僧伽がZOOMで目の前に見えるようになると、むしろ身体性がより強調される気がします。

仏教って頭で考えている様で、実は身体的なものです。調身、調息、調心という言葉がありますが、身と息が調うと心が調うと言っていて身体性を重視しているのです。

お寺朝掃除の会 テンプルモーニングを自坊でも行っていますが、そういう意味で現前僧伽であり、全国各地でともに行っている四方僧伽でもある。

ただ、これも地域地域でアプローチが違うし、これからいわゆる三密を避けることが可能な寺院として、多少違うアプローチも考えられる。

子どもさんや家族も寺なら少し共に体を動かせる、途中で帰るのも可能なんだから、晴天なら外でのラジオ体操付きにしようなんて考えてます。

コロナ騒動で見えてくるリアルや身体への重要性忘れずに、一歩前へ。非常事態宣言の解除を待ちながら・・




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