雪のひとひら

ポール・ギャリコの

『雪のひとひら』を読んだ。

繊細で美しい文章と

純粋な物語に魅了された。


英語の「スノウフレイク」を

「雪片」と単純に訳さず

「雪のひとひら」とした、

そのセンスに感服してしまう。


スマホにマイクロレンズを装着、

「雪のひとひら」を見てみれば

雪の結晶を見ることができる。

あの六角形の樹脂状の結晶だ。


雪の結晶は氷の結晶であり

無色透明で煌めき美しい。

その美しい輝きはまるで

ダイヤモンドのようだ。


そして、雪の結晶は

1つとして同じものはない。

人間のように千差万様だ。

様々な六角形をしている。


だからポール・ギャリコは

「雪のひとひら」を

女性に擬人化した。

けなげで強い芯のある女性。


「雪のひとひら」の

女の一生を小説にしたためた。

誕生し成長し結婚し死ぬ。

その生き様が素晴らしい。


そこには深い愛があるのだ。