美女と酒は命の薬
「小吉の女房」を
大好きで見ている。
古田新太演じる破天荒な
勝小吉を支える妻、
お信に扮する沢口靖子の
ほんのりした感じが
なんとも愉しいのだ。
日本髪と着物が似合っていて
「科捜研の女」よりも断然、
「小吉の女房」のほうが
沢口靖子は可愛いし美人だ。
このお信に会いたくて度々、
小吉宅に押しかけるのが
風間杜夫演じる都甲斧太郎。
元御公儀の馬医者であり、
優れた蘭学者である。
襤褸屋に一人暮らしの
偏屈老人で小吉の友人。
小吉の息子、勝麟太郎の
師匠となり蘭学を教える。
豪快な笑いが痛快である。
小吉の家に行く際に麟太郎から
「母の顔が見たいのでは」と
察せられて放った言葉がいい。
「美女と酒は命の薬」
そしてガハハハと笑うのである。
誠に言い得て妙で素晴らしい、
正にその通りと膝を打った。