マロさんは写楽だった!
NHK交響楽団の
コンサートマスターといえば
マロさん、篠崎史紀さん。
名前に「麿」がないのに、
なんでマロさん?と思っていた。
お公家さんの血筋?
雰囲気がお公家さん?など
勝手に想像していたが、
これがまったく違うのです。
実は浮世絵がその理由。
小学生の頃、友達と
よく図書館に行っていたそう。
浮世絵の美術本があり、
開けば写楽の絵があった。
「お前にそっくりだね」
東洲斎写楽が描いた
三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛、
この役者に似ていると。
確かにいまのマロさんも
この大首絵にそっくりだ。
だったらマロさんでなく、
シャラクと呼ばれそうな物だが、
この絵の隣に喜多川歌麿の絵があり、
友達が名前を取り間違えたのだ。
君は歌麿に似ているねと。
ウタマロとは呼びにくいので
マロと呼ばれるようになった。
ウイーンに留学してこれを
ミドルネームにしてから、
世界中でマロと呼ばれることに。
シャラクじゃしゃらくせえ、
マロなら呼びやすくていい。
間違いがいい方向に風が吹き、
コンマスのマロさんが誕生した。
この度N響を退団して独り立ち。.
マロさんは新しいステージを歩み出す。