YOASOBIとBACH
息も継がせぬ歌。
一世を風靡している
YOASOBIの楽曲は
歌うことを考えて
作られたとは思えない。
小説を歌にしたAyase。
ボーカロイドを駆使して
コンピュータで曲作り。
デビュー曲「夜に駆ける」は
まさに真夜中を疾走する。
ヴォーカルのIkuraは
疾走するメロディを
息をしてないくらいの
全速力で歌いまくる。
酸欠になるほどだ。
ボーカロイドは
人間が歌うことを想定せず、
アンドロイドが歌うから
息継ぎなどはいらない。
声は楽器の一つなのだ。
そう思ったらバッハも同じ。
いま合唱でバッハのモテットと
カンタータを歌っているけど
息継ぐ暇なしの早口言葉を
機関銃の連射のように歌う。
YOASOBIとBACH。
300年の時を超え、
同空間で演奏されている。