ラグビーはスクラム

かねがねラグビーでは
スクラムが最も大事だと言われる。
スクラムで押されたら、
試合には勝てないと。
だからファーストスクラムで、
勝負の幾重は決まるとも言える。

日本のスクラムはフォワード
8人の塊が強い絆で結ばれて強い。
特に1番笑わない男、稲垣啓太、
3番実直な男、具智元のプロップ陣、
そして2番ラスボス、堀江翔太の
第一列がパワーとテクニックが凄い。

強豪チームにも押し巻けず、
逆に押し返して反則を奪うほど。
日本はスクラムが強靱だから
フォワード第3列のフォローも早く、
バックスも縦横無尽に走り回れる。
ディフェンスもラインで守れるのだ。

どの試合も前半は互角だった。
イングランド戦は9対13の4点差、
後半14分にPGを決めて1点差になった。
アルゼンチン戦は14対15の1点差、
後半にトライされるが、松田力也のPGと
レメキのドロップゴールで2点差に詰めた。

しかし結果はイングランド戦12対34、
アルゼンチン戦は27対39で敗れた。
敗因は後半途中でスクラム1列目を、
稲垣がミラーに、具がアサエリに、
堀江が坂手に交代したことによるだろう。
スクラムが押されて窮地になったからだ。

前半17対8でリードしたサモア戦でも
後半に一列目が交代して流れが変わった。
スクラムが押され始め、サモアに2トライ、
ゴールも決められ激しい追い上げを食らい
ノーサイドの笛で辛くも逃げ切れた。
この弱点を矯正することができなかった。

もしもスクラム1列目の交代選手がとても
強かったら日本は勝利したかもしれない。
そう思うととても残念でならない。
ラグビーはやはりスクラムが最も
大事だということを皆痛感したに違いない。
次回のワールドカップでは強力な一列目、
6人を育て上げて戦って欲しいものだ。
頑張れ、ニッポン!世界との差は近い!