御汲湯がマスクの起源?

新型コロナ禍によって
マスクが習慣化されたが、
その始まりは江戸時代末期
石見銀山と言われていた。
鉱員を粉塵から防御するために
作られていたとされる。
設計図から復元したものは、
まさにマスクそのものである。

明治時代から世に広まり、
大正時代にスペイン風邪が
流行ると必需品となる。
内山武商店の「壽マスク」が
商標第1号となった。
マスクの呼び名が浸透、
昭和のインフルエンザで
マスクは日本文化となる。

ところが熱海温泉大湯の
歴史を紐解いて驚いた。
病弱だった4代将軍家綱が
健康増進のためにこの熱海の
大湯を江戸城まで運ばせた。
湯樽に90度の間歇泉を入れ、
8人もの人夫に担がせたが、
皆マスクをしているのだ。

殿様が入る湯は清潔第一、
髪の毛一本、唾一滴たりとも
入らないように蓋をして、
人夫は口を布で覆って、
昼夜15時間かけて運んだ。
家綱は17世紀後半の人。
となれば日本におけるマスクは
300年以上の歴史がある。

欧米でコロナが爆発感染するのは
マスクを平気の平左でしないから。
英国のジョンソン首相は
マスク嫌いで感染経験がありながら、
早くもマスクなしを認める始末。
マスク歴300年の日本人は
マスクに違和感がなくて良かった。
オミクロンも何とかマスクで
感染拡大を防ぎたいものである。