プルシャンブルー

イラストレーターの

佐々木吾郎さんが

40年使い続けてきた

パレットには

赤青黄の三原色を含む

14色が乗っている。


「色は皆平等で美しい」

そう思っているのに

よく使う色があるという。

紫とオレンジとブルー系。

そう聞くとそうした色合いの

絵が多いことに気がつく。


「ブルー系は三原色の青、

コバルトブルー、それに

ウルトラマリンを使うことが多い」

青にも好きな色があるのだ。

そして、意識はしていないのに

プルシャンブルーは滅多に使わない。


プルシャンとはプロシア公国。

その青色は暗く紫がかった

紺青と呼ばれる色である。

佐々木さんにとって苦手な色も

浮世絵では広重が好んで使い

ゴッホの夜空もこの色だ。


色はブルー1つとっても

様々な青がある。

ターコイズブルーや

セルリアンブルーも有名だが、

他にもサファイヤブルーなど

10種類以上もあるのだ。


時間に余裕ができてから

絵を描くようになり、

絵の具の名前が

気になるようになった。

僕はどんな青が好きなのだろう。

絵の具の減り方でわかるはずだ。