悔しいジャズフェス

阿佐ヶ谷ジャズフェス、
我らがビッグバンドも参加。
音出し、リハーサルが終わって、
お客さんが来るまでしばし休憩。

部屋が人熱れやライトで
ムンムンとしてきた。
外に出て一息つくため、
ストリートジャズを聴く。

戻ってお客さんが来始める。
妻や友人、後輩のお嬢さんら、
予約の顔が続々入ってくる。
すると驚きの輩が現れた。

高校時代の天才ギタリスト、
沼チンである。やばい!
どこでこの公演を知ったのか、
途端にウッと緊張してきた。

1曲目から調子は良かったが、
3曲目の「MISTY」は
ボクのソロから始まるのだ。
前奏が始まり立ち上がる。

出だしの音はスーッと
ソフトに綺麗に出た。
いいぞいいぞと思った最後で
一音、上手く出なかった。

クソーッ、沼チンの顔が
ちらっと浮かんだからか。
“IN THE MOOD”でも
途中でボクのソロがある。

練習中からやや苦手だったが、
上手くやれるはずだった。
ここでは途中で音が詰まった、
ミスではないけれど悔しい!

ここから雪辱だ!ボクのソロは
「ITS ONLY A PAPERMOON」。
練習からバッチリの曲だったが、
これまた最後の最後で音が詰まる。

悔しくて悔しくて堪らない。
沼チンの前でバッチリと
決めたかったが残念至極!
沼チン、猛練習を積むから、
来年も聴きに来ておくれ!