ピーマンは夏の嫌われ者?
夏野菜の代表格、
ピーマンがどっさり
袋詰めになっている。
濃い緑色が鮮やかで
丸々と太っている。
ピーマンは熱帯アメリカ原産で
明治の頃に日本に来た。
トウガラシのようでいて
辛くないから、
甘トウガラシと呼ばれた。
ピーマンの語源はフランス語の
トウガラシを指すpimentや
ポルトガル語のpimentoだけど、
フランスでピーマンはpoivron、
イタリアではpeperoneである。
色が緑のものは未成熟で、
熟すと赤くなるが、
パプリカとは異なる。
緑のものは未成熟故に、
青臭く苦みがある。
青臭さが子供に嫌われるが、
ビタミンCはトマトの5倍、
熱しても損なわれにくいため、
どんな調理でも栄養価が高い。
生でサラダで食べれば最高だ。
素晴らしいピーマンだが、
今夜は何にして食べようか。
マリネと肉詰めにしよう。
焼きすぎなければ
歯触りがあって甘みも増す。
ピーマンは子供が好きな
「巨人・大鵬・卵焼き」に対し、
嫌われ者の代表として
「江川・ピーマン・北の湖」という。
でもそんな子供も大人になってみれば、
嫌われ者が好きになってしまうのだ。
※文中のpimentはピマン、poivronはポワヴロン、pimentoはピメント、peperoneはぺぺローネと発音をカタカナで書けばそうなる。