極楽の富山一日

高校ラグビー部先輩の足立さんは
京都大学を出てから海外でも活躍、
今は富山県の奥さんの実家、
松井板硝子店の敏腕社長である。

ボクが富山を訪ねると、
わざわざ休暇を取ってくれて、
富山県の西側を車で旅してくれた。
つや消しブラックの高級クラウン。

富山は海や山だけでなく運河もある。
美しい運河と橋のある環水公園、
さらには世界で最も美しい湾、
古志の松原に連れて行ってくれる。

江戸時代に富山は重要な船の場所。
北前船回船問屋旧馬場家を訪問。
大変な富豪で馬場ふみさんは
富山大学となる旧制高校を作った。

新湊できときとの寿司を馳走になる。
きときととは新鮮という意味だそう。
魚はすべて朝採りなのである。
蟹や海老、白身魚の美味いこと。

日本のベニスと謳われる新湊内川、
祭りでは船形万燈の山車を曳き回す。
吉永小百合さんも大好きだそうだ。
鰤で有名な氷見の湊を眺める。

美しい海、向こうには立山連峰、
絶景の雨晴で大伴家持が歌を詠んだ。
高岡の金町・千本格子の家並みが
石畳みの道と相まって抜群の趣。

最後は木彫りの里である井波。
お釈迦様や観音像などの彫像、
欄間など凝りに凝った作品が並ぶ。
木彫りの世界大会もあるそうだ。

たっぷりと西富山堪能した夜は
足立さんの同期、タンベさんが合流。
五万石なる富山随一の料亭で、
酒と肴と女?に溺れて極楽浄土!