ウェハスが好き

まったく子供みたいなのだが、
ぼくはウェハスが好きである。
ウェハスは英語でwafersなので、
ウェイファスというべきもの。
小麦粉と卵、砂糖を混ぜ合わせ、
格子模様の入った型で薄く焼いた、
パリパリした食感の焼き菓子だ。

子供の頃、デパートの食堂で
アイスクリームを注文すると
足つきのステンレス皿に
ウェハス付きの冷たいヤツが来た。
ヴァニラアイスも美味しかったが、
ウェハスに乗せるとうんと美味しい。
その時のことが忘れられないのか。

いまはオーストリアで作られた
ロアカー・クワドラティーニの
チョコ味のウェハスに目がない。
小さな正方形のチョコサンド。
ストロベリーやヴァニラ味もあるが、
断然チョコ味が好きだ。
チョコアイスとともに食べるのだ。

このウェハスを食べるたびに、
男はいつでも子供に戻りたい、
幼稚な生き物だと思い知るのである。