三条鍛冶道場
包丁や鋏などで有名な
新潟県燕三条に行った。
伝統の鍛冶技術を
三条鍛冶道場で体験。
鍛冶職人の指導で
ペーパーナイフを
長釘から作ることに。
真っ赤に熱した長釘の
頭の部分を叩いて潰す。
さらにその部分を4回捻り、
持ち手の部分を作る。
先の部分を真っ赤に熱し、
叩いて刃を作っていく。
金槌でトントントン、
「もっと平らに叩け」と
松平孝さんからダメ出し。
「刃は端を斜めに叩け」と
鉄が赤いうちに叩く。
なかなか上手く叩けない。
松平さんの手ほどきと、
調整で何とか形になる。
その後ヤスリで削り上げ、
サンドブラストで仕上げる。
ニスを塗って錆び難くし、
黒光りするように磨く。
自分でも驚くほどの
格好いいペーパーナイフが
見事にできあがった。
最高に嬉しく、何度も
松平さんにお礼を言った。
鍛冶屋になった気分だ。
三条の鍛冶で作られた
和釘は日本最高峰のもので
まったく錆びない。
伊勢神宮の20年に一度の
式年遷宮で28万本が
使用されているのだ。
そんな凄い鍛冶のペーパーナイフ。
三条鍛冶道場の刻印も掘られ、
自分だけの最高の宝物となった。