ジーヴスの事件簿
20世紀初頭の英国。
遊んで暮らす
貴族階級の人々には
従僕が世話を焼いた。
バーティこと
ウースター卿は
頭は悪いが人のいい
富裕な青年。
アガサ叔母による
押しつけの結婚や
親友ビンゴの恋の
片棒を担がされる。
つまらない難題に、
慌てふためくが、
従僕のジーヴスが
クールに解決していく。
風刺と皮肉が
たっぷり効いた
極上のユーモアが
平民読者を愉しませる。
P.G.ウッドハウスの
軽妙で覚めた隠喩は
理解するのに
教養と知性が必要だ。
上品でいながら
嫌味たっぷりの
批判的精神は
現代でも通じる。
極上のユーモア小説を
味わわせてもらった。