弾き姿に惚れる!

ヴァイオリンコンチェルト。
ソリストはオーケストラの前で
立ってヴァイオリンを弾く。
篠原悠那さんの弾き姿は
とても高貴でチャーミング。

小学生で北陸新人登竜門に合格、
ブルッフの協奏曲1番を弾いた。
美しい音がホールに響き渡り、
ひたむきで可憐でロマンティックな
演奏は聴衆を驚かせ感動させた。

選考委員長の岩城宏之氏が激賞。
「この人はこれから世界の
コンクールで優勝するでしょう」。
岩城さんはこの日体調を崩して
指揮することはできなかった。

悠那さんは岩城氏の言葉を励みに
研鑽を積み世界数々の賞を受賞し、
17年後の昨年は岩城宏之音楽賞受賞。
コルンゴルトの協奏曲を弾いた。
成長した彼女は艶やかさに溢れる。

今年のOEK福井公演では
ドヴォルザークの協奏曲を奏でた。
リハーサルから躍動する演奏。
その弾き姿はあるときは可愛く、
あるときは堂々と格好いい。

もちろん演奏自体も魅力的で
妖精が弾いているかと思うほど。
座って弾くピアニストよりも
立って弾くヴァイオリニストの
美しき弾き姿に惚れてしまった。