居酒屋での「ビール!」

昨秋に亡くなった
合唱指導の先生が、
居酒屋で頼む
「ビール!」の声で
歌ってくださいと言って
僕らを大喜びさせた。

鈴木与志一先生は
喜劇のオペラ歌手だった。
楽しく歌おうよ!
先生の教えで
ベートーベンの第九が
本当に「喜びの歌」になった。

「ビール!っていう
その明るい声で
出だしのフロイデを
歌ってみてよ!
『ビール!、フロイデ!』
そう、それだよ!」

第九の合唱は男性の
「フロイデ!」で始まる。
これが決まらなきゃ、
あとがしょんぼりになる。
暗くてどうするんだ!
未来を明るくしなきゃ!

先生の教え、よかったなあ!