男子ゴルフも捨てたもんじゃない!
人気低迷に喘いでいる
日本男子プロゴルフ界で、
久々に素晴らしい激闘を見た。
日本オープン選手権最終日は
1打を争う大接戦だった。
今年の日本オープンは
日本ゴルフ協会が創立して
100周年を記念する大会。
それだけに伝統を誇る
東京ゴルフ倶楽部で開催された。
屈指の戦略コースに加え、
ラフを20cmにも伸ばす、
脅威の難しさとなった。
初日からオーバーパーが続出、
アンダーで回る選手は少ない。
正確なロングショットと
巧みなアプローチとパット、
たとえボギーを打っても
耐えていける精神力が必要。
真に強い選手だけが生き残れる。
最終日バック9はアンダーが
わずか3人という熾烈な闘い。
曲がらない男の稲森佑樹、
パットの名手の木下稜介、
冷静な今平周吾に絞られた。
稲森がパーパットを外して脱落、
木下も戦略ミスからボギーを叩く。
今平が1打リードするが、
木下がラス前でバンカーから
奇跡のチップインバーディを奪う。
今平は木下に並ばれたものの、
最終18番で30mもの超ロング
ミラクルパットを沈めたのだ。
最後まで木下は粘ったが、
バーディは奪えなかった。
今平が1打差で優勝したが
最後の最後まで誰が勝つか
わからない面白い試合だった。
日本最高峰の大会に挑む
男たちの熱い魂に酔いしれた。