柿の種VS柿ピー

僕は柿の種が好物だ。

猿は柿が好物だけに

申年は柿好きが多く

種まで好きなのだと、

申年の母が言っていた。


僕も申年だけれど、

柿の種だけが好きなのか

ピーナツの入った

柿ピーが好きなのかは

考えてもよくわからない。


元祖は柿の種だ。

大正14年、1925年に

今も新潟永岡にある

浪花屋製菓の創業者

今井與三郎が考案した。


とは言え、小判型の

金型を誤って踏みつぶし

それでくりぬいたら

柿の種型のあられになった、

という偶然の産物だ。


この柿の種にピーナツを加え

ビールのつまみに最適な

柿ピーにしたのが亀田製菓。

しけらないように小袋入りの

フレッシュパックが大ヒット。


この亀田の柿ピーは

2017年にはJAXAの

宇宙食に認定された。

今や押しも押されもしない

世界に誇る日本の菓子だ。


柿の種とピーナツの配合は

7対3が黄金比とのことで

柿の種の醤油と唐辛子に

絶妙な柔らかみをもたらす。

菓子売上げナンバーワンだ。


ちなみにハッピーターンもある

亀田の売上げは年間1000億円。

かたや浪花屋は20億円である。

柿ピーも好きだが、これを知ると

俄然、元祖に肩入れしたい。


浪花屋の四角い大缶入り、

のどかな田舎の風景の絵のある、

あの大粒の元祖柿の種を

これからは愛食したいと思う。

マツコに負けるな、浪花屋!