マンボウみたいにゆらゆらと

マンボウの絵を描いた。

丸く大きな姿形が

子供の頃から大好きだった。

暖かい海をゆらゆらと

浮遊するように泳ぐ。

いいなあと憧れた。


蔓延防止措置法とやらで

突然「マン防」と言い出して

魚のマンボウまで注目され、

ならば疫病から護られるよう

マンボウを描いてみたわけだ。

とぼけた顔がかなりいい。


20代のおわり頃に

熊本の居酒屋で

マンボウの刺身を食べた。

あの大きなマンボウが

食べれるとは知らなかった。

天麩羅や唐揚げも食べた。


大きく丸い姿は3mにもなり

重さは2トン以上にもなる。

大きな体に小さな丸い目、

鳥の嘴のような小さな口。

背びれと尻ひれを使って

たゆたゆと泳いでいく。


疫病などどこ吹く風、

「ぼくは大海原を

のんびり楽しく漂っていく」

そんな受動的な生き方を

人間もしたらいいのだ。

マンボウから学ぶことは多い。