「風になりたい」

優しい歌声が心に響く。
「風になりたい」。
1976年に吉田拓郎が
作詩作曲して新人歌手、
川村ゆうこに歌わせた*。
半世紀も前の曲なのに、
今聴いてもとても新鮮だ。

♬白い雨が 街中濡して
もうすぐ朝です 少し寒い♬
拓郎節となる「ですます」調で
ゆったりと始まっていく。
♬愛されたいから ふるえていました
抱きしめられても あなたをつかめない♬
愛を信じたい女心が切ない。

たくさんの曲を作った吉田拓郎が
「自分が作った曲でいちばん」、
そう語った思い入れの曲である。
川村が歌ってほぼ10年経った
1985年の「俺が愛した馬鹿」の
アルバムの最後にこの歌、
「風になりたい」を拓郎が歌っている*。

♬通り過ぎる あなたが風なら
私も今すぐ 風になりたい♬
サビの部分であり、
歌の終わりの言葉である。
♬通り過ぎる あなたが風なら
私も今すぐ 風になりたい♬
風に吹かれながら口ずさんでしまう。


*川村ゆうこさんの「風になりたい」はhttps://www.youtube.com/watch?v=F0lZetZl-akで見られます。拓郎さんのものはhttps://www.youtube.com/watch?v=CMq7gEPG9HEで。