合意と同意とファシリテーション

この記事は「ファシリテーター」をテーマにしたアドベントカレンダーの2日目の記事になります。理系技術に近い分野でのファシリテーション普及の同志である高柳さんから、師匠筋とご紹介いただいて、ま、年齢重視ならねぇ。とありがたく、引き継いで書かせていただきます。感謝。

 私が理事を務めさせていただいているNPO国際ファシリテーション協会の定義では、「グループの可能性を最大限に活かす力」 としています。
 ”ファシリテーションを定義する時には、いろいろな説明の言葉があります。 「まとめる」「仕切る」「引き出す」などなど、10人いたらきっと10通りの言い方があるはずです。 でも共通しているのが、対象が個人ではなく「グループ」であること。つまり目の前に2人以上のメンバーがいて、何かのゴールを目指そうとしている。 そのプロセスをいかに易しく効率的に演出していくかが「ファシリテーション」、その担い手が「ファシリテーター」と言えます。 もともとこのファシリテーションという言葉は英語で「容易にすること・促進すること」という意味があります。 会議などで煮詰まった時に、ファシリテーションの技術を使うことによって、進行がスムーズになるという場面が典型的なケースです。” 国際ファシリテーション協会WEBページ(https://www.gnf.jp/)より引用。
で、会議などでは、司会進行がいかに早区結論にいくかをファシリテーションの技という人もいますが、層とは限らないと私はおもいます、。課題は中身、衆知を集めて、複数の目から見て、抜けのない、細部まで繊細さが発揮された実現可能な案をいかに完成度高く作り上げれるかも大事なこともあります。

小学校からホームルートとか、発言の機会は増えた来ましたが、発言を認めてはもらえても採用されない、部分採用とかもない、どちらかといえば、当て馬扱、最後に、先生とか発言力ある人がこれがいいんじゃないと、事案を出して、それに同意をとる、同意に至るケースも多く、ある程度、経験値あがると誰も当て馬ださず、最初からこれでいいよね、と議論もせず、同意をとって、労力最小、時間効率タイパもいい、みたいなので、決まっていく。
本来は少数意見の尊重、いろんな意見のベースとなっている共通点、土台は何か、各意見の違いは何か?各意見の違いの中での他に比べての欠点を他の意見を参考に直せないか?とか、誰かの意見に同意するのでなく、議論を重ねて、新しい解決策を生み出す、合意を作るのが大事なはずなんですが、
そういっった体験をしないまま学生時代を終わっている人たちも多い、、
それは、もったいないと思っています、

今、いろんな企業体他、自治体内でファシリテーションの研修を私がしています。スーパーヒーロー型の孤立奮闘で皆の意見を引き出し、まとめるファシリテータを作らずに、参加者全員がお互いに、話を聴き、お互いの違う視点でお互いの意見立場を見つめ直し、当たり前として埋もれている部分を洗い出し、もって、誰か声の大きい、権威ある人の意見に忖度、同意、同調するのでなく、共通点を維持し、欠点を多数意見で補填して、もって誰の意見単独でもなしえなかった、議論した価値ある新しい解決策を作る体験をしていただくことをめざして、います。

大事なのは、やり方の習得やノウハウ知識獲得ではなく、それを場面に応じてどう選ぶか?どう使って形を作っていくかで、すこしでも、一歩でもうまくいった成功体験の積み上げ、ありかの学習が大事だと信じてこのやり方をしています。

高柳さんがいわれる、ファシリテーション継承は師弟関係がっていうのは私も同意です。落語の弟子の取り方と同じく、生涯、相談には乗る。弟子が全部大名人になれるわけではにが、古典を型を気ちゃんと学ぶと、真打ちとして一人前にはなれる。いや才能あれば、型とかそんなに真面目にやらなくても、センスだけで、真打ちに離れるが、大名人びなれるのは、才能もあって、基本も押さえて、人を育てられる人だけかもしれないけど、各自のゴールをめざして、ベストを尽くせばいいのかなと、、

お読みいただいてありがとうございました。
愛と尊敬と感謝を込めて。本間直人
https://www.homma.com/     合資会社 ホンマ・ドットコム 代表


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